日産の斬新「“3列7人乗り”ミニバン」が凄い! 大型ボディに「めちゃ豪華内装」&ガバッと開く“大開口スライドドア”採用! 「ディーゼルエンジン搭載」が期待されていた米国で公開の「フォーラム」とは?

2025年10月に世界初公開された新型「エルグランド」は、「豪華なミニバン」という価値をあらためて提示する存在です。ミニバンの枠を超え、上質な空間と家族の時間を大切にする思想が随所に込められています。その源流をたどると、17年前に発表された日産の革新的なコンセプトカーに行き着きます。一体どのようなモデルなのでしょうか。

日産が示す「豪華ミニバン」の姿

 2025年10月、日産は「ジャパンモビリティショー2025」で4代目となる新型「エルグランド」を世界初公開しました。

 その姿からは、単なる多人数移動の手段にとどまらず、「豪華なミニバン」という価値をあらためて提示しようとする強い意志が感じられます。

 近年はSUVやコンパクトミニバンに注目が集まる一方で、新型エルグランドは快適性や上質感、さらには家族がともに過ごす時間そのものの価値に再び光を当て、ミニバンが本来持っている可能性を力強く示しています。

 その背景には、日産が長年にわたって重ねてきた試行錯誤や方向性の模索があり、それを象徴する存在が数々のコンセプトカーです。

 実際、新型エルグランドの直接的な源流は「ジャパンモビリティショー2023」で披露された「ハイパーツアラーコンセプト」にありますが、「豪華なミニバン」というテーマそのものの探求は、さらに以前から続けられてきました。

 さかのぼれば18年前、日産はすでにフラッグシップミニバンのあり方を提示する一台のコンセプトカーを世に送り出しています。

余裕のある大柄ボディ×リビングのような内装で日産が「豪華ミニバン」を定義した1台
余裕のある大柄ボディ×リビングのような内装で日産が「豪華ミニバン」を定義した1台

 そのモデルとは、2008年に北米で発表されたコンセプトカー「フォーラム」です。フォーラムは、家族向け車両に対する従来のイメージを根本から覆す試みとして誕生しました。

 開発を手がけたのは日産デザインアメリカで、北米市場を主軸に据えながらも、世界のミニバン像を変える野心的な思想が込められていました。

 当時のミニバンは、実用性重視でどこか保守的な存在と見られがちでした。フォーラムが目指したのは、性別や役割に縛られない、家族全員が自然に惹かれるデザインです。

 子育て真っ最中の家庭だけでなく、成長した子どもと時間を共有する世代までを視野に入れ、「家族の集いの場」としての車内空間が描かれました。

 エクステリアは親しみやすさと力強さを併せ持ち、ワイドなスタンスと高めのベルトラインが堂々とした印象を与えます。

 しかし本当の驚きはドアを開けた瞬間にありました。Bピラーを持たない構造と、大きく開くフロントドア、レールレスのスライドドアによって乗降性の良さと開放感を実現しています。

 構造強度や安全性を確保するため、ルーフやドア周辺には高度な補強技術が投入され、理想と現実の両立が図られていました。

 室内は「移動するリビング」という言葉がふさわしい空間です。3列シート7人乗りレイアウトを採用しつつ、前席と後席は役割に応じてゾーン分けされ、それぞれが快適に過ごしながらも、家族としてのつながりを感じられる設計となっていました。

 大きなガラスルーフから光が差し込み、車内は明るく伸びやかな雰囲気に包まれます。さらに、回転可能な2列目シートや高級素材を惜しみなく使ったインテリアは、当時の常識を超えるものでした。

 アニリンレザーやウッド、厚みのあるカーペットがもたらす質感は、まさに高級ラウンジそのものです。

 エンターテインメント機能や家族向けの独自装備も充実し、長時間の移動を特別な体験へと変える工夫が随所に見られました。

 パワートレインは、当時注目されていたクリーンディーゼルエンジンなどの環境対応パワートレインを搭載予定とし、エクストロニックCVTと組み合わせたFF(前輪駆動)方式を採用しました。

 なお、フォーラムは市販化に至りませんでしたが、その思想と技術は後のエルグランドや北米向けミニバンに確実に受け継がれていることでしょう。

【画像】超デカくてカッコイイ! これが日産の斬新「“3列7人乗り”ミニバン」の姿です!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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