斬新「“4WD”スポーツカー」が凄い! ながーーい4ドアボディに「V10エンジン」搭載! 独自の「航空機デザイン」がカッコイイ! フランスで公開のランボルギーニ「エストーケ」とは?

ランボルギーニがかつて4ドアのスーパーカーを構想していたことをご存じでしょうか。2008年に発表されたコンセプトカー「エストーケ」は、スーパーカーの性能と実用性を融合させた意欲作でした。市販化には至らなかったものの、その思想は後のモデルにも大きな影響を与えています。

実用性と官能性能を両立した革新的パッケージ

 イタリアのスーパーカーブランド「ランボルギーニ」には、かつて4ドアのスーパーカーを模索していた時期がありました。

 ランボルギーニが2008年にフランスで公開したあるコンセプトカーは、これまでにない4ドア・ランボルギーニの可能性を示した画期的なモデルです。それは一体、どのような特徴を備えていたのでしょうか。

 そのクルマこそが、ランボルギーニ「エストーケ」です。エストーケは、高品質なスーパーカーとしての性能を維持しつつ4ドアボディを採用し、日常生活での使いやすさも考慮されたコンセプトカーで、2008年の「パリサロン(モンディアル・ド・ロトモビル)」に出展されました。

 本モデルは市場調査を主な目的として試作されたもので、残念ながら実際の製造や市販化には至っていません。

エッジの効いた航空機風のデザインがカッコイイ!
エッジの効いた航空機風のデザインがカッコイイ!

 ボディサイズは、全長5105mm×全幅1990mm×全高1350mm、ホイールベースは3010mmと、堂々としたプロポーションを誇ります。

 エクステリアデザインには、2ドアスーパーカー「ムルシエラゴ」や、そのLP640をベースとした限定車「レヴェントン」に見られる、航空機を思わせる近未来的なデザイン要素が受け継がれています。

 リアドアを備えながらもスーパーカーらしさを損なわない4ドアボディに、大径タイヤと低重心のシルエットを組み合わせ、唯一無二の存在感を放つデザインに仕上げられました。

 3mを超える長いホイールベースにより、室内には十分なゆとりが確保されています。パワートレインには、5.2リッターV型10気筒自然吸気エンジンを搭載。

 当時の「ガヤルド」にも採用されていたユニットで、最高出力560PS、最大トルク540Nmという圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。

 エンジンはフロントミッドシップに搭載され、駆動方式には4WDが採用されています。このように魅力的な特徴を備えたエストーケですが、実際に量産されることはありませんでした。

 しかし、本モデルが提示した「後部座席を備えた実用的なスーパーカー」というコンセプトは、その後、ポルシェの大型サルーン「パナメーラ」や、ランボルギーニのSUV「ウルス」などによって具現化されています。

 特に「世界初のスーパーSUV」として登場したウルスは、ランボルギーニ初の4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、現在では同ブランドを代表する人気モデルへと成長しています。

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Writer: 山城颯太

理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。

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