日本のコンパクトは「ノート」「アクア」の2強時代? なぜ「フィット」は加われないのか
日本国内の軽自動車を除く登録車では、コンパクトカーがトップセラーです。今のコンパクトカーの販売台数は「ノート」「アクア」の2強状態となっています。先代モデルまでは人気の「フィット」はなぜこの2強に加われなくなってしまったのでしょうか。
e-Powerの走りと同じく販売も快走中の「ノート」
クルマの国内販売は、いまや軽自動車やコンパクトカーがほとんどです。最近の販売台数ランキングを見ても日産「ノート」やトヨタ「アクア」がトップを二分しています。
日産「ノート」は、「e-Power」というシリーズハイブリッドシステムをアピールして販売台数を伸ばしています。このシステムは、エンジンを発電に専念させ、モーターだけで走行するというのが大きな特徴です。
電気自動車として実績がある日産「リーフ」のシステムからバッテリーを小さくし、代わりに発電機を積んだということをイメージするとわかりやすいです。実際の走行フィーリングも電気自動車そのものです。
通常のガソリンエンジン車でいうと2.5リッターから3リッタークラスの加速感があり、アクセルペダルを戻すだけでブレーキを踏まずとも停止までできる、独特の運転フィーリングを持ち味にしています。日産「ノート e-Power」は、市街地の走行において低燃費、そして速くて、ブレーキングもほかにはない特徴のクルマとして認識されているため、「ノート」ブランドのイメージアップに貢献し、いまやベストセラーカーとなっています。
日本の道にジャストサイズ! 好燃費でロングセラーの「アクア」
日産「ノート」の次に、売れているのがトヨタ「アクア」です。2011年に登場したアクアは、ハイブリッド車の先駆けといえるトヨタ「プリウス」の小型版というイメージもあり、『ちょうど良いサイズ』として人気を博しました。
トヨタ「アクア」は、発表直後から販売台数を伸ばし、2014年と2015年では2年連続で登録車販売台数のトップを飾っています。
全高は、1450mm程度と日産「ノート」に比べれば10cmも低いことから居住性に影響するように思えますが、人が座る部分のルーフの膨らませることにより頭上スペースを確保することにより居住性も良く、『ハイブリッドはラゲッジが狭い』という印象も払拭しています。
また、スポーツグレード「G“GR SPORT”」や、あえて車高を上げてSUVをイメージさせる「Crossover」を追加するなどして、さらなるイメージアップを図っています。