スズキがレース活動に再注目? S耐に挑むプライベーターがメーカーを「本気」にさせた理由と、次期スイフトスポーツへの期待
モータースポーツから遠ざかっていたスズキ。だが、スーパー耐久に「スイフトスポーツ」で挑む國松自動車研究所の熱意がメーカーを動かした。部品供給のルールを変え、現場に足を運ぶスズキの変化。モリゾウ氏も注目するこの挑戦は、生産終了が迫るスイスポの「次期型」登場への布石となるのか。
スズキ社長も興味津々!? メーカーとの関係値とは
もう1つは、S耐24時間をキッカケに繋がった“絆”です。実はスイスポのS耐参戦を聞きつけたスズキの首脳陣がAuto Laboのピットを訪れました。
加藤氏は「スズキの人に来てもらいたいと思っていたのでお声がけした所、二つ返事でOKでした」と。
実はスズキは、これまでも「S耐に来たい」と思っていたようですが、スズキ車が出ていないので行くキッカケがなく。しかし、Auto Laboの挑戦を機に「スイスポ出ているからね」となったそうです。
現場では単なる激励ではなく、マシンに対する困り事やトラブルなどに関しての“アツい”議論などのやり取りも行なわれたと言います。
スズキ自身も「今回、いいキッカケを作ってもらった」と語っています。國松氏は「それ以外にも開発の若い子が“お忍び”で見に来ることもありますよ。彼らも、自分が作ったクルマがレースで走っているのは嬉しいんでしょうね」と語ります。

スイフト・スポーツでの参戦はそもそも知見が無い中での試行錯誤の連続ですが、その中で24時間はクルマへの負担も大きく過酷なレースです。
そのため、レースウィークを通じて様々な部品が壊れたそうです。その1つがトランスミッションでした。実は決勝中にブローして2回交換作業を行なっています。
これはスズキの首脳陣が帰った後のトラブルだったためその状況をレポートにしてスズキに送った所、スズキから「専任チームを作ったので、店舗に伺わせてください」と。
最初の頃は「設計上は絶対壊れないはずだ」でしたが、壊れた部品を目の前に「ほら、こうなっているでしょ」、「えっ、こんな壊れ方するの?」と言うやり取りを行ない、現場の事実をメーカーにフィードバックする関係が構築されたと言います。
すでにスズキの開発メンバーとモノを見ながらミッション破損の原因追及/対策方法が進められています。
それもコスト上昇と手間がかかる特任申請が必要な改良ではなく、破損時に起きたであろう「ある仮定」を元に、オイルのより良い潤滑と冷却にこだわった改良を行なっているそうです。
更にこれまでASSYで手に入れることができなかったエンジンを提供できる体制を築いてくれたと言います。筆者が訪れた時には、スイスポのエンジンASSYとミッションASSYが所せましと並んでいる光景に驚きました。

































