オールシーズンタイヤって雪道でも走れる? トーヨータイヤの最新SUV用タイヤを試してみた【PR】
TOYO TIRESの「CELSIUS(セルシアス)」は、SUV用の全天候型オールシーズンタイヤです。1年を通して安定した走行を実現するというジャンルのタイヤですが、冬道での性能はどうなのでしょうか。そんなセルシアスを試してみました。
春夏秋の晴れ/雨の日と、冬の雪の日に走れるタイヤ
最近では、タイヤショップやカー用品の店頭でもオールシーズンタイヤを見かける機会が多くなりました。認知度も年々上がってきていて、日本でもいまでは一般ドライバーの3人に2人がその存在を知っているそうです。
オールシーズンタイヤとは、春・夏・秋の晴れた日や雨の日、そして冬の雪の日まで走行ができるタイヤです。ドライ路面、ウエット路面、そしてスノー路面と、その名のとおりすべての季節(=オールシーズン)で使えます。
もともと北米やヨーロッパで人気を集めていたジャンルのタイヤで、日本でもここ数年でタイヤメーカー各社から登場しています。
TOYO TIRESの「CELSIUS(セルシアス)」は、2015年から北米や欧州市場で投入され、2019年8月に日本で発売が開始された、最新のSUV向け全天候型オールシーズンタイヤになります。
日本で展開されるタイヤサイズは全6サイズ。15インチから17インチまで、60扁平から65扁平まで用意しています。
これはトヨタ「C-HR」や「RAV4」、スバル「フォレスター」、アウディ「Q2」やフォルクスワーゲン「ティグアン」などの標準タイヤサイズとなっており、コンパクトSUVからミドルSUVに適合します。
そんなセルシアスの実力はどうなのでしょうか。前回の記事では夏性能を試してみましたが、今回は冬道での性能をチェックします。
今年の2月に、セルシアスの冬性能を試す機会がありました。
北海道の道東、常呂郡佐呂間町にある「TOYO TIRE 冬期テストコース」は、世界各国で販売されているTOYO TIRESのスタッドレスタイヤやウインタータイヤなど、冬用タイヤを開発するテストコースです。オールシーズンタイヤのセルシアスもここでテストを重ね、開発されました。
1993年に開設された佐呂間タイヤ試験場は、総面積24haと広大な敷地を持ち、そのなかにあらゆる冬道が再現されています。外周路の全長は約3kmあり、そこでは圧雪路面での発進加速やコーナリング、登坂性能など操縦安定性をチェックしています。
このテストコースで、オールシーズンタイヤのセルシアスを試走しました。装着したのはトヨタ「RAV4」の4WDモデルで、タイヤサイズは225/65R17 102H。空気圧は前後とも車両指定の230kPaに合わせます。
じつは毎シーズンいわれることですが、地球温暖化の影響なのか異常気象が続いています。2019−2020シーズンの北海道も1月までは積雪も少なく、なかなか冬用タイヤテストができなかったといいます。
今年は2月に入ってからようやく本格的に雪が降ったそうですが、試走した日の前日には気温が上がり、路面には穴があいてしまっているほどコンディションは悪く、整った圧雪路面ではありませんでした。
そんなテストコースを、セルシアスを装着したRAV4で走行します。
前回レポートしたとおり、ドライ路面やウエット路面ではふつうのサマータイヤと変わらないフィーリングで運転できるセルシアスなので、逆にいざ雪道を走るとなると、なぜか躊躇してしまいます。
ということで、最初は恐る恐るコースを走行しましたが、セルシアスは圧雪路でも滑ることなく、ふつうに走っていけます。直線でのブレーキング、登坂路での発進、下りながらのコーナリングなど、同時に試した最新スタッドレスタイヤと変わらないフィーリングで走り、曲がり、止まります。
徐々にペースを上げていっても、突然滑って怖い思いをするようなことはありません。路面によってはフロントタイヤが外側に膨らんでいこうとして、RAV4の横滑り防止装置(VSC)が作動する場面もありましたが、この速度なら止まり、この速度なら曲がれる、という自分の運転感覚とずれるようなことはありませんでした。
もちろん、冬道のドライブでは無理は禁物です。それでも不安感のない走行をすることができました。