ダンロップの最新スタッドレス「ウインターマックス 03」のドライ・ウエット性能はどう? 1か月履いて分かったこと【PR】
冬路面に欠かすことのできないスタッドレスタイヤですが、走る場所は雪や氷の上だけではなく「ドライ・ウェット路面の走行がほとんど」という方もいることでしょう。となれば、ドライ・ウェット性能や静粛性も大切な要素です。今回は、約1ヶ月履いた「ウィンターマックス 03」のドライ・ウェット性能のインプレッションをお届けします。
冬性能はもちろんだけど、ドライ・ウェット性能も大切!
ダンロップから、今シーズンに発売された最新スタッドレスタイヤが、ダンロップ「WINTER MAXX 03(ウインターマックス 03/WM03)」です。
前回、北海道でアイス路面やスノー路面、シャーベット路面などあらゆる冬の路面を試して、ウインターマックス 03の冬性能の進化を実感しました。
今回はそうした冬性能ではなく、「ドライ性能、ウエット性能などはどうか」を、トヨタ・プリウスに装着して試します。
冬道を安全に走るためのスタッドレスタイヤなのに、なぜドライ性能やウエット性能が必要なの? と思う人もいるでしょう。ですがスタッドレスタイヤにとって、こうした性能の重要性は年々高まってきています。
じつは近年、北海道や東北など降雪地帯でも、地球温暖化の影響もあり、積雪量が少なくなっている場所も多くなっています。毎年、2月の厳冬期に北海道の旭川や士別、名寄などに行き何日かクルマで走っていますが、平均するとどの地域も10年前に比べて確実に雪の量が少なくなっています。
一般道でも圧雪路だけではなく、場所によってはドライ路面やウエット路面などバリエーションに富んだ路面を見かけることが多くなりました。
さらに除雪のインフラが整備されてきたこともあって、北海道の高速道路などは真冬でもドライ路面の場所が増えています。最新のスタッドレスタイヤは、そうした環境の変化に対応しながら進化してきているのです。
装着したタイヤサイズは、195/65R15 91Q。前回北海道で使用したタイヤを東京に送り、社用車のプリウスに装着して1か月ほど試してみました。
スタッドレスタイヤとはとても思えないドライ性能を実感
まずは高速道路に乗って長距離を走ってみます。
ひと昔前のスタッドレスタイヤでは、高速道路を走行すると、速度が上がるにつれてグリップ感が薄くなっていくような、手応え感のなさが気になることがありました。きちんと路面を捉えてグリップしているのか、なんとなく不安になる感覚。ベテランのドライバーなら、かつてそうした経験をした人も多いのではないでしょうか。
ウインターマックス 03を装着したプリウスで新東名高速道路の120km/h制限区間も走ってみましたが、少なくともその速度レンジでは不安感は出てきません。スタッドレスタイヤを履いているということを意識せず、ふつうに運転できます。しっかり感が高く、スタッドレスタイヤにありがちな「タイヤと路面との間に薄い紙が一枚挟まったような感覚」が一切ありません。
同行したスタッフも運転したのですが、彼はスタッドレスタイヤを履いているということに最後まで気づきませんでした。それほど高速性能は高く、違和感なく走ることができます。
レーンチェンジのときなどはセンター中立付近の無感領域があり、ハンドルを切ってから曲がるまでのタイミングに鈍い傾向を感じることもありましたが、これも履き替え前に装着していたサマータイヤと比較してのこと。
急ハンドルや急制動など「急」のつく運転動作をしない限り、安心して運転することができます。それは高速道路でのレーンチェンジだけでなくワインディングの走行でも同じでした。
スタッドレスタイヤだからうるさい…というイメージを覆す静粛性能
ウインターマックス 03は、静粛性能も相当高くなっています。
スタッドレスタイヤでドライ路面を走ると、タイヤノイズが相当うるさいのではとイメージする人が多いでしょう。
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べて音が気になるという声をよく耳にしますが、ウインターマックス 03ではパターンのピッチ数を増やし、ピッチ配列などの工夫によって低減されています。
とくにプリウスなどハイブリッド車の場合は、クルマ自体が出す音が他のクルマより小さいぶんタイヤノイズが気になることがよくありますが、ウインターマックス 03ではまったく気になりませんでした。
もちろん、コンフォートタイヤ並みとまではいいませんが、それでもベーシックなエコタイヤと変わらないくらい静粛性能は高くなっています。じつは従来タイヤ「ウインターマックス02(WM02)」も、数あるスタッドレスタイヤのなかでも静粛性が高いほうでしたが、それに輪をかけて静かになっています。
またスタッドレスタイヤの弱点といえるのがウエット性能なのですが、これもタイヤを意識せずにブレーキングをしても、自分が思っている感覚とズレることがなくふつうにクルマが止まります。地球温暖化の影響か、いまでは降雪地域でも昼間、路肩の雪が溶け、ウエット路面になっている場所が多く見られます。
最新スタッドレスタイヤは、このような「いま」の状況も考慮されて開発されているのです。