EV新生活 アウディ「e-tronスポーツバック」で冬の会津路を旅する~長距離ドライブ編~【PR】
アウディのクワトロモデルらしくEVでも雪道で安定した走行性能
今シーズンはどこも雪が多いという予報だったが、会津若松市街は思っていたよりも積雪が少なかった。
それでも会津若松から裏磐梯に向かっていくと、路肩には積雪が現れてくる。ドライ路面がウエット路面、そしてスノー路面に変わった。e-tronスポーツバックはクワトロだから、トラクション性能が良いのは知っている。
シャーベットが深いところでも、アイスバーンになっているところでも、安心してアクセルペダルを踏める。発進で滑るという感触はほとんどない。広い駐車場でゼロ発進を試したが、後輪から駆動を開始し、すぐに前輪が駆動を助ける感じなので、非常に力強い発進をする。
試しにESCをカットして同じことをやったが、トラクション性能に差はなかった。ただESCをカットした状態でコーナリングしながらアクセルペダルを踏んでいくと、リアが滑ってオーバーステア傾向になることがわかった。ESCオンのときにはモーターの出力制御を細かくおこない、ややアンダーステアの安定したコーナリングができ、安心感が高かった。ここは内燃機関モデルよりもより細かい制御ができる電気モーターのメリットを生かしていると思った。
こうやって雪道でも安心して走ることがわかったが、やはり2.5トン級の重量のため、制動は相当不利ではないかと思っていた。
ところが、思いのほかしっかりした制動力を発揮した。とくに雪やシャーベットという路面では、雪やシャーベットにタイヤが刺さるように制動力を発揮していたので、とても安心感が高かった。もちろん雪質や温度などによって状況が変わり、特性も変わってくるとは思うが、アウディ得意のクワトロは、EVでもやはりクワトロらしい走行性能だった。
宿泊は会津若松市街からほど近い東山温泉。あらかじめ充電器がある宿を選んで行ったので、夜は200Vで充電しながら駐車した。
翌日は、会津若松市内を観光。今回のように遠出したときは、道の駅などでの買い物も楽しみだ。買い物や休憩のついでに、こまめに充電しておくと安心感につながる。奥会津の観光名所、大内宿にも行ったが、ここの駐車場にも急速充電器が設置されていた。観光ついでに充電ができるというのも嬉しい。
確かにe-tron同等サイズの内燃機関SUVならば、満タンで800kmから1000km以上走行できるモデルもある。対してe-tron55の航続距離は405km。EVに乗ったことがない人は不安に思うかもしれないが、実際にこうして旅に出てみると、その不安感は払拭される。たしかに充電に伴う休憩は必然的に増えるが、そのぶん余裕ができるため、旅行先の名産や食事、観光地などをゆっくりと楽しむことができた。これは新しい発見だった。
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帰りの高速道路走行はACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の出番だ。
100km/hに設定しておけば、アクセルペダルから足を離しても100km/hを保ってくれるだけでなく、先行車がいれば安全な車間距離を保って走ってくれる。レーンキープアシストも働くから、ハンドルに優しく手を添えておくだけで車線を守って走ってくれる。
自分でアクセルペダルを操っているとついついスピードが出たり、前のクルマを追い越したりしたくなるが、ACCをセットすると一定スピードで走ることに抵抗がなくなる。
EVとACCの相性がいいことが、今回の長距離ドライブでわかった。またe-tronスポーツバックで旅がしたいと思わせる快適な2日間だった。
Audi e-tron Sportback 1st editionバーチャルエクステリアミラー仕様車
・車両本体価格(消費税込):1346万円
・全長:4900mm
・全幅:1935mm
・全高:1615mm
・ホイールベース:2930mm
・車両重量:2560kg
・電動機最高出力:300kW
・電動機最大トルク:664Nm
・駆動方式:4WD
・変速機:1速固定式
・一充電走行距離(WLTCモード):405km
・サスペンション前/後:ウイッシュボーン/ウイッシュボーン
・ブレーキ前/後:ディスク/ディスク