EV新生活 アウディ「e-tronスポーツバック」で冬の会津路を旅する~長距離ドライブ編~【PR】
「e-tronスポーツバック」は、2020年9月に登場したアウディとして日本市場初となる電気自動車だ。一充電で405km走行可能なラージサイズSUVクーペは、ロングツーリングではどんな魅力を発揮するのだろうか。また雪道ではどんな性能を発揮するのか。東京から会津若松まで、1泊2日のドライブをおこなった。道中のインプレッションを収めた動画もあわせて確認してほしい。
高速走行では圧倒的に静かな室内を実現
アウディ「e-tronスポーツバック55クワトロ1stエディション」は、2020年9月に日本で発表されたばかりの最新100%電気自動車(EV)だ。
このモデルは、前後に電気モーターが配置されているクワトロ(4WD)だ。フロントモーターは145kW、リアモーターは155kWで、前後合わせた出力は300kW。これを馬力に換算すると408psになる。
このプレミアムSUVで長距離ドライブをするとどんな感じなのか、電気式クワトロでの雪道の走りはどうなのか。またスタッドレスタイヤを履いたe-tronスポーツバックが高速道路でどう走るのか、興味は尽きない。それらを確認するため、福島県・会津若松市まで1泊2日のドライブを敢行した。
首都高速を抜け、クルマの少ない東北自動車道を快調に走っていく。スタッドレスタイヤのブリヂストン・ブリザックDM-V2は、ドライバーと荷物も含め2.5トンを超えるe-tronスポーツバックをしっかりと支えてくれる。首都高速のちょっとしたタイトターンでもしっかりグリップして安心感があった。これも、低重心で前後50対50の重量配分からくるe-tronスポーツバックの運動性能の高さが基本にあるからだ。
高速を走行する際の室内は、さすがにEVだけあって静かだ。もちろんエンジン音は聞こえるわけはなく、サーッというタイヤのパターンノイズと小さな風切り音が遠くで聞こえるだけだ。
もともと静かなEVだが、e-tronスポーツバックは前のウインドシールドだけでなく、横の窓ガラスも樹脂を2枚のガラスで挟んだ合わせガラスになっているから、遮音性が格段に良くなっている。この合わせガラスは断熱性も優れているから、夏と冬はエアコンの作動を少なくすることで電気を節約できるというメリットもある。
快調に東北道を北上していると、バッテリー容量の減りが早いと感じるが、これはスピードが高い分だけ走行距離も伸びているからだ。ICE(内燃機関)でも同じだろう。
それでもe-tron55は、95kWhの容量のリチウムイオンバッテリーで、WLTPモードで405kmという航続距離がある。2021年1月に新たに登場したe-tron50では316kmの航続距離だ。高速道路だと、走行スピードの変化が少ないぶんエネルギー消費が少ないから効率がいいのはいうまでもない。
長距離ドライブには休憩が必要だ。サービスエリアでお茶を飲んでひと休みするついでに充電もしておこう。
ということでCHAdeMO(チャデモ)である。1回30分充電可能なこの急速充電器は、いまではほとんどのSAに設置してある。バッテリー残量に少し余裕を持って充電するといい。まだほとんどの場所で1台しか急速充電器が設置されていないから、もし先に充電しているEVやPHEVがいたら、30分待たなくてはならないからだ。
クルマの運転は、2時間に1回の休憩が推奨されている。そこでは15分から30分くらい休むのが理想的なのだが、そう考えれば30分のCHAdeMOの充電は理想的だろう。こまめに休憩をとると、走行中にあまり眠気に襲われなくなるのもメリットだ。毎回充電するわけではなくても、ドライブ中の休憩は大事だ。(次ページ:雪道走行を試す)