5速MT搭載! スバル斬新「“超レトロ”軽バン」がスゴイ! めちゃ旧車な“丸目二灯”採用した「本格モデル」! 英国風“縦長グリル”が超カッコイイ「サンバークラシック」とは!
スバルのクルマなのに「英国車っぽい」と言われる「サンバーディアス クラシック」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
スバル斬新「“超レトロ”軽バン」がスゴイ!
クルマにはデザインや仕様などにお国の事情が反映されるため、その国ならではの独特の雰囲気を自然にまとうものです。
しかし、日本のメーカーのクルマなのに「英国車っぽい」と言われるクルマも存在します。
とくにスバルの「サンバーディアス クラシック(五代目)」はそんなクルマでした。

「サンバー」と言えば、スバルを代表する軽の商用ワンボックス車。
その名称は今も現役で、現行モデルでは「サンバーバン」「サンバートラック」が継承しています。
そんなサンバーシリーズの一員として1994年に登場した「サンバーディアス クラシック」は、1990年代のレトロ車ブームの先駆けとなったクルマです。
同車は「サンバーディアス」をベースに、まさにクラシックな装飾のデザインを施したモデルで、丸目のヘッドライトや馬蹄型のグリルなど、品のあるクラシックなデザインが採用されました。
またボディカラーも「アーモンドグリーンあるいはエンジ色」と「アイボリー」を掛け合わせたツートン仕様で、こちらもレトロな色使いとなっており、たしかに「イギリスっぽさ」を感じさせるエクステリアです。
このようなエクステリアに仕上がったサンバーディアス クラシックは、「新しいけどどこか懐かしい」と好評を博し、ヒット作となりました。
そして他社メーカーも「クラシックなデザインが受ける」と注目したため、1990年代のレトロカーブームが勃発する呼び水となったのです。
そんなサンバーディアス クラシックのボディサイズは、全長3295mm×全幅1395mm×全高1890mm。
コンパクトな車体ですが、天井がくぼんでいて天地が広く、室内空間は広く確保されています。
パワーユニットは、658ccの水冷直列4気筒SOHCエンジンで、組み合わせるトランスミッションは5速MT。
ちなみにエンジンはリアに搭載されており、テールゲートを開けて荷室下部にあるノッチを外すとパカッとハッチが開き、エンジンにアクセスできる構造になっています。
そのためサンバートラックには「農道のポルシェ」という通り名がありますが、これはリアエンジン・後輪駆動というその構造がポルシェと共通することに由来する呼称です。
そしてサンバーディアス クラシックは、レトロ調に細部までこだわって造られているのも特徴。
ドアミラーにはメッキが施されており、リアのクオーターウインドーはパネルにすることでロゴを配置しています。
また、シートカラーはエクステリアに合わせてアイボリーと黒のツートン仕上げ。荷室も広く、使い勝手の良さも特徴でした。
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このようなサンバーディアス クラシックは、後に2代目も登場したのですが、残念ながら初代ほどの人気を得ることができませんでした。
しかし今見ても可愛らしく、しかも実用性においても非の打ちどころの無いクルマです。
現在もスバルではサンバーとディアスの名称は現役ですから、どこかのタイミングで再び「クラシック」も復活しないか、望んでいるファンもいるのではないでしょうか。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。





















