日産「アリア」にしかない新たな価値とは?4WDシステム「e-4ORCE」の実力を雪道で試乗チェック!【PR】
日産のフラッグシップEV SUV「ARIYA(以下、アリア)」に乗って、東京都内と長野県を往復するロングドライブに出かけました。電気自動車としての使い勝手や、日産の電動4駆技術「e-4ORCE」の実力も雪上走行でチェックします。
日産のフラッグシップBEV SUV「アリア」ってどんなクルマ?
最近は、電気自動車で遠出するのにドキドキしたり、心配したりすることが少なくなってきたなと感じます。クルマ自体の航続距離が伸び、充電設備などのインフラが整ってきたことも要因ですが、自分自身のライフスタイルにあわせて選べる電気自動車が増えてきたことも大きなポイントだと思います。最近では、軽自動車規格やコンパクトカーから、SUVやワンボックスのモデルなども発表されています。
「電気自動車と暮らすならどんなクルマが良いだろう」という問いを自分に当てはめて考えてみると、私(伊藤梓)は仕事やプライベートで毎日のようにクルマを運転するし、友人たちとの旅行で遠出をすることもあります。
また、実家が雪国なので、ウインタースポーツを楽しむ機会もあるため、雪上走行でも安心できる4WDのモデルがベストです。そこで、自然と思い浮かんだのが、日産「アリア」でした。
アリアは、日産のBEV SUVです。今回の試乗車(アリア B9 e-4ORCE)に積まれたバッテリーの容量は91kWhで、満充電の状態であれば、WLTCモードでの一充電走行距離は560kmです。
日産の4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載する4WDモデルに試乗
アリアには2WDと4WDモデルが設定されています。4WDモデルでは前後にモーターを搭載しており、どんな環境でもタイヤのグリップを最大化できるように前後のトルク配分を行う4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載しています。
オフロードでの4輪制御がより緻密で安全になっただけでなく、オンロードのコーナリング時も前後のトルク配分を自在に変化させるので、旋回性能などもさらに向上しているそうです。
今回は、この日産アリアに乗って、自分が実際に使用するシーンを想定しながら、ロングドライブに出かけてみました。
乗り込んだ瞬間に感じる 上質で近未来的なインテリアデザイン
アリアを目の前にすると、まずは「迫力のある大きなSUVだなぁ」と感じます。ただ、迫力があるとは言っても、泥だらけになるようなオフロードが似合う印象ではなく、都会的で未来を感じさせる上質なデザインに仕上がっています。
その印象は、車内へ乗り込んでみるとより強くなりました。ダッシュボードは上質な家具のように一面木目調になっていて、エアコンなどのスイッチ類もボタンが廃された完全なタッチパネル式になっています。
また、前後モーターによる4輪制御になっているので、4WDでも車両の中心にプロペラシャフトが必要なく、運転席や助手席がフラットにつながっていて、広々とした空間になっているのです。
メーターの航続距離は約440km 実際に長野までたどり着けるのか?
ドアトリムには細工が施されたルームランプがあり、襖(ふすま)や欄干(らんかん)を思わせるデザインで、スタイリッシュなだけではなく、和風の落ち着きがある室内となっています。
アリアは、未来のクルマとしてこれまでにない工夫を取り入れながらも、乗車している人たちに落ち着きを与えるデザインにしているところが好印象でした。
今回のロングドライブは、都内を出発し、まだ雪の残る長野へと向かう旅です。あらかじめ充電しておいた満充電状態のアリアに乗り込んで、メーターの航続距離を確認すると約440kmと表示されていました(※)。まっすぐ目的地に向かえば300km以内の走行距離なので、満充電であれば都内から長野までは走り切れる計算です。
※航続距離の表示は乗り方やエアコンのON/OFFによって変動します。
力強く静かなモーターは一般道でも爽快な走りを提供してくれる
アリアに乗り込んで走り出すと、まずは車両の大きさと目線の高さに気がつきました。アリアは、ミドルサイズのSUVで全幅は1850mmあるので、運転席から見たボンネット幅がかなり大きく感じます。ところが、実際に運転してみると、その見た目よりもコンパクトなクルマを運転している感覚になります。
自分の運転に対してクルマが忠実に従ってくれることに加えて、走る、曲がる、止まるの基本動作がスムーズなので、運転がとても心地よく感じますし、電気自動車らしいモーターの力強い加速感はまさに爽快です。
高速道路の合流や上り坂など、パワーが必要になる場面でも加速がもたつくことがないので、安心して気持ち良く運転できました。
また、エンジンがない電気自動車ならではのノイズの少なさに加えて、しっかりと遮音されている車内の圧倒的な静粛性には驚かされました。バッテリーがフロア下にあるため、どっしりとした安定感のある乗り心地なのもロングドライブには最適です。
ハンズオフも可能な「プロパイロット2.0」は運転の負担を大幅に軽減
高速道路でも直進安定性が高く、運転は苦にならないのですが、一度試してとても快適だったのが、先進の運転支援技術であるプロパイロット2.0の使い心地です。
プロパイロット2.0は、前走車に一定の距離で追従して走行するのはもちろん、ボタンひとつで車線変更ができて、ハンズオフにも対応しています。また、地図データをもとに制限速度の自動切り替えが行われ、カーブに差しかかった時に自動的に減速するなど、より人が運転する感覚に近い運転支援を実現しています。
もちろんプロパイロット2.0を作動させている時にも、ドライバーは周囲の様子を監視しなければいけないのですが、ペダル操作をクルマにサポートしてもらえるだけでも、運転の負担がグッと減ると感じました。
さらにハンズオフ機能については、最初は「大丈夫かな」と不安だったのですが、ハンドルをクルマに任せることで、自分は周囲のクルマの動きをしっかりと確認できるようになり、慣れてくると心に余裕を持って運転できることを実感しました。
プロパイロット2.0をオフにして、ハンドルとペダルの操作を自分がするように戻した時に、ドライブフィールやクルマの印象に大きな差異がないので、人からクルマ、クルマから人へのバトンタッチがスムーズにできることも、プロパイロット2.0の利点だと思います。