「デリカ」の名はダテじゃない! 走りの本質も受け継いだ三菱 デリカミニと本家デリカD:5で、雪ありの500kmロング試乗!【PR】

雪の待つ信州の志賀高原まで、往復500km超のドライブ

 これまでもデリカミニには何度か乗る機会があり、そのたびよい印象を持っていましたが、高速道路をこれだけ長い距離を走るのは筆者にとっても初めてのことです。あらためてドライブしても、そのよい印象は変わらず。質の高い快適なドライブフィールを再確認できました。

 トルクフルなターボエンジンは、高速道路を巡行するときにも余裕があります。軽自動車らしからぬ優れたモーターを用いた電動パワステのスッキリとしたフィーリングも好みです。

トルクフルなターボエンジンは、高速道路を巡行するときにも余裕がある

 高速走行ではとくに大事な直進安定性も優れています。マイパイロット(※)をONにすると、大型車の横を通過したとき乱流によって吸い寄せられるようなこともなくなります。最新モデルらしく先進運転支援システムに関しては本家のデリカD:5を上回るほど充実しています。

*マイパイロット[MI-PILOT]とは、高速道路や自動車専用道路での同一車線運転支援機能

 専用にチューニングされた足まわりの味付けも上々です。4WDモデルは外径の大きなタイヤを履き、リフトアップされているのがデリカミニの特徴ですが、フワフワ、グラグラすることもなく、路面からの入力をうまく受け流して快適な乗り心地を実現しています。遠くへ出かけたくなるようなドライブフィールに仕上がっています。

上質で快適でしっかりとした走りの「デリカD:5」

 一方のデリカD:5にも久しぶりに乗って、こんなによかったっけ!? と感じたのが率直な印象です。上質で快適でしっかりとした走りは、こちらももともと好印象を持っていたところ、さらに全体的に洗練度が増したように感じられました。

撥水機能を備えたスエード調素材と合成皮革を組み合わせた専用シート
シャモニーは「P」グレードベースなので、アルミペダルが採用されている

 撥水(はっすい)機能を備えたスエード調素材と合成皮革を組み合わせた専用シートは、滑りにくく着座感も申し分ありません。2023年秋の一部改良で、マルチアラウンドモニターと自動防眩(ぼうげん)ルームミラーが全車に標準装備されたほか、最上級グレードの「P」にはアルミペダルが採用されたのもうれしい変更です。

並のSUVをしのぐ「デリカD:5」とデリカの名にふさわしい仕上がりの「デリカミニ」

雪遊びができて「デリ丸。」くんも大喜び!?

 いざ雪山へ。それにしてもこの2台、雪景色が本当によく似合います。雪山がこんなに“映える”箱型フォルムのクルマというのは、世界中探してもなかなかありませんよね。雪遊びができて「デリ丸。」くんも大喜びです(笑)。

スキー場周辺にあるような雪道なら本当に何も気にすることなく走行可能。その走破性は並のSUVをしのぐほど!

 見た目のイメージから期待するとおり、走りっぷりもお見事です。デリカD:5は、タイヤがグリップする限り、上り坂も凸凹もわだちも、スキー場周辺にあるような雪道なら本当に何も気にすることなく走れます。その走破性は並のSUVをしのぐほどだと思われます。

雪上でも路面の影響を受けにくく、ステアリングが取られることも少ない上、トラクションにも優れているデリカミニ

 一方で、初めて雪道で運転して大いに感心したのがデリカミニです。こんなに小さな車体ながらいたって安定した走りで、なんら不安に感じることがありませんでした。

 舗装路でも印象のよかった足まわりは、こうした条件の厳しい中ではなおのこと真価を発揮するようです。路面の影響を受けにくく、ステアリングが取られることも少ないうえ、トラクションにも優れています。

見た目だけデリカっぽくしたのではなく、ちゃんと本質の部分もデリカとしてふさわしく作り上げられているデリカミニ

 急な下り坂でブレーキを制御するヒルディセントコントロール機能もあれば、加速時などに滑りやすい条件の厳しい路面では「グリップコントロール」が性能を発揮してくれます。デリカを名乗るのはダテではありません。

 車名にデリカと付くことや奇抜なデザインでこのクルマに興味を持った人は大勢いることと思いますが、見た目だけデリカっぽくしたのではなく、ちゃんと本質の部分もデリカとしてふさわしく作り上げられていることがよくわかりました。

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