未来の移動体験に感動しっぱなし!話題のオールインワン車載器 パイオニア「NP1」の実機を公道で徹底チェック!【PR】

新世代の“ドライビングパートナー”として話題沸騰中のパイオニアのオールインワン車載器「NP1」をカーナビ伝道師である筆者が公道で徹底的にテストしました。

待望の「NP1」公道試乗!自らハンドルを握りドライブを実施

「NP1」は2022年2月10日に発表されました。これまで公道でのファーストタッチに関してはレポートしたことがあるのですが、その際はパイオニアのエンジニアが運転し、筆者は助手席からのレポートでした。しかし、今回は自らハンドルを握り「NP1」の魅力を余すところなく体験してきました。

パイオニアから発表された音声で操作する新デバイス「NP1」

 まず先にお伝えしたいのは、筆者は今回この「NP1」を購入しました。別に宣伝などではなく、発表会でこの商品の将来性の高さに大きな衝撃を受け、その場でオンラインオーダーを入れました。
>>衝撃的な登場だった! NP1発表会の記事はこちら

NP1発表会の様子(写真は代表取締役 兼 社長執行役員の矢原史朗氏)

 本来であれば自分のクルマに装着してレポートしたかったのですが、発売は3月2日なので時間的な問題もあり、今回はパイオニアのデモカー(ミニバン)をお借りしてのレポートになることをお断りしておきます。

 さて、用意されたデモカーに乗り込むとフロントウインドウに「NP1」が装着されていました。ミニバンということもありウインドウ面積も大きいのですが、本体は幅118mm×高さ36mm×奥行き96mmとコンパクト。この中にカーナビやドラレコ、さらに通信用モジュールなども搭載、最先端がギュッと“凝縮”されています。

 この大きさならば、傾斜の強い、またはウインドウの高さ方向が短めのスポーツカーなどへの取り付けも十分可能だと思います。もちろん購入前に自車のチェックは必須ですが「NP1」は取り付けに関しても汎用性が高いので、それに関しては後述します。

話題の「スマート音声ナビ」は賢こい上にとっても親切だ!

常時接続できる通信機能と組み合わせることで音声によるルート案内や情報提供を可能

まず最初は話題になっている「スマート音声ナビ」をテストしてみました。このカーナビは目的地検索からルートの案内までを“音声のみ”で完結する対話型カーナビです。

 とはいえ、本当に音声だけで大丈夫なのか?という心配もあるでしょう。実際、最初は筆者も同じ気持ちでした。

 操作は極めて簡単です。最初に「NP1」と発話すれば良いだけです。発話後に「ポン」という音がしてスタンバイ状態になりますので目的地を伝えれば完了します。

 ここで感じたことは大きく3点あります。
1)反応が早い

「NP1」にはいわゆる「音声認識技術」が搭載されています。音声認識に関してはカーナビのほかにも、色々な製品に搭載されてきました。それらの多くは発話後、一拍おいてからスタンバイ状態になるものが多かったのです。

 これまでの商品に慣れている筆者は、その一拍おいてからの発話に、少しだけストレスを感じていました。これは音声認識を使ったことがある人ならば大なり小なり感じていたことだと思います。

 しかし実際その反応速度が本当に早く、「NP1」と発話→ポンという音と共にスタンバイ状態、とその動きはテンポ良くリズミカルです。

2)認識精度が高い

 いくらレスポンスが良くても認識精度が低ければ意味がありません。しかし「NP1」はここもかなり高いのが特徴です。

 昨今はコロナ禍ですので、当然すべてのテストおよび乗員はマスク着用です。個人差があるとはいえ、マスク着用は音声認識にはひとつの“壁”になります。フィルターを1枚通したような格好で音声が「NP1」に届くわけですから当然認識精度が落ちても不思議ではありません。

 しかし「NP1」には世界的に高い評価を得ている「Cerence(セレンス)社」の自然対話型音声認識エンジンをベースに搭載しており、実際のテストでも「百発百中」でした。もちろん発話時に自らが舌を噛んでしまったりすれば誤認識はしますが、特にゆっくりしゃべる必要はなく、普段通りに発話すれば「NP1」はしっかり反応します。

 例えば「●●駅」と発話すれば数件の候補を、また「カフェ・●」とお店の固有名称を発話すれば周辺から検索してくれます。検索候補が複数ある場合「NP1」からひとつずつ候補を話してくれるので、そこからドライバーは「●番!」と発話すればすぐにルートを探索してくれます。

 こうやって文章で書くと手間がかかるような印象を受けるかもしれませんが、一連の流れは極めてスムーズです。

 パイオニア側が「まるで助手席にいる人が隣から教えてくれるような感覚」と言っている点も納得できます。

ほぼ音声のみで操作可能だが、「NP1」には物理ボタンも搭載されている

3)そもそもカーナビの性能が高い

 当たり前の話ですが、これが本当に重要です。カーナビの本来の役目は「目的地まで安全に誘導する」ことです。つまりナビの性能自体が低ければ全く意味がありません。

 しかし「NP1」はカロッツェリアのカーナビの考え方を搭載しています。カロッツェリアのハイエンドカーナビである「サイバーナビ」にはリアルタイムの渋滞情報や過去の実走行データなどから最適なルートを探索し提案する「スーパールート案内」と呼ばれる機能があります。

 この機能自体は極めて優秀で筆者も過去実機を購入して使ってきましたが、「NP1」にはこれと同等のシステムを搭載しているのです。

 道路状況というものは日々変化するものです。いわば「生もの」と言ってもいいでしょう。ゆえにリアルタイムな渋滞情報などは重要な要素となります。

 「NP1」はこれを活用することで走りやすいルートで案内してくれるわけですが、ここで重要なことは「ドライバーは特別な操作を必要としない」点です。走りやすいルートは「NP1」が決めてくれます。高性能だから操作が複雑、という図式は「NP1」には当てはまりません。

 実際、音声で操作することでドライバーは視線をそらすことなく運転に集中できます。また肝心の音声案内に関しても「NP1」はあえて複雑な「交差点名」を案内しません。要はドライバーがいつのタイミングで曲がることが重要なのかにポイントを置いています。

 これまでのカーナビに慣れている筆者にとっては最初、不安だったのですが、実はなかなか利にかなっている方式であることも体感できました。

 「3つ先の信号を左です」といった案内はその典型的なもので、いまドライバーが見えている風景と直感的に連動する案内です。

 また、初心者ドライバーや初めてのエリアを走る人にも嬉しいのは、事前にどの車線に進めば良いかも案内してくれる点です。「●●方面、右側の車線を進んでください」といった音声案内の場合、接近する方面看板とレーン情報を同時に目でも確認できることでスムーズな車線変更も可能です。この案内タイミングが絶妙で、この点もカロッツェリアが培ってきた技術がうまく活用できていると感じました。

本体はコンパクトなので前方の視認性も確保される
世界でも評価を得ている「Cerence(セレンス)社」の音声認識エンジンを搭載
NP1はドライバーや車両の状況を把握しながら今後の行動を予測する

秀逸な自車位置精度と連携アプリの素晴らしさが光る

スマートフォン向けアプリ「My NP1」と連動すればナビゲーション画面も表示可能だ

自車位置精度に関しても、通常のカーナビのように車速パルスを取らないことで不安を感じる人もいるかもしれません。しかし「NP1」はGPSのほか、GLONASS/GALILEO/みちびきによる衛星測位システム、これに6軸モーションセンサーや通信によるAssisted-GPS技術も活用することで自車位置精度を高めています。実際、衛星からの電波が届かないトンネル等を何度も走ってみたのですが、自車位置精度は十分なものでした。

 「NP1」のカーナビ機能は現状でもかなりレベルが高いことは間違いありません。それでも、少しでもいいから画面情報が欲しいという人の気持ちはわかります。

 これに関しても今回、スマートフォン向けに「My NP1」というアプリが提供されます。

 使い方に関しては前回の記事のリンクを参照してほしいのですが、筆者的にはこのアプリがあることで「NP1」は死角無しの商品に仕上がっていると確信しました。
>>発表会後の同乗体験記事はこちら!

クラウドを活用する新世代のドラレコは「撮り漏れ」なし!

非常時には自動で録画を開始するのでいつでも安心

「NP1」には、本体に前方と後方&室内用に2つのカメラを搭載します。基本スペックは現在求められる機能を十分満たしています。

 ドライブの安心と安全のためのドラレコですが、「NP1」の最大の特徴は通常の記録がmicroSDカードに記憶されるのとは別に、万が一の際や手動操作によって記録するイベント映像は通信を介してクラウド側に保存される点が最大の特徴です。

 実はSDカードの記録エラーで、万が一の映像が記録されていないという現実が最近話題になっています。しかし「NP1」の場合はクラウド側に保存されることで、重要な映像の記録漏れがありません。

クラウドにも保存されるから、撮り漏れがない上にスマートデバイスで録画映像をすぐに確認できる!

 またクラウドを使うことで、駐車時など自車からドライバーが離れていた際に衝撃を感知した場合も、前述したスマホアプリ「My NP1」へプッシュ通知が送られます。駐車監視機能に関しては別売の「駐車監視用電源ケーブルNP-BD001(4400円/税込)」が必要となりますが、ショッピングモールの駐車場や青空駐車をしている人にとっては心強い機能です。

 またここ数年、問題となっている「あおり運転」に関しても車内/後方カメラが後方車の異常接近を検知した場合通知してくれます。これらも含めて音声で「NP1写真撮って(前方のみ)」「NP1録画して(前後両方)」と発話するだけで操作前7秒と、操作後8秒の合計15秒の映像がSDカードとクラウドに保存されます。

 あおり運転等を受けた場合、ドライバーはどうすれば良いかわからずにパニックに陥ることも考えられます。しかし「NP1」の場合は音声をトリガーにしているので落ち着いて対応できるはず。その安心のバックボーンがクラウド録画というわけです。

 また実際記録された動画の品質に関しても十分なもので、特にフルHDで録画された映像は解像度も高く、ナンバープレートの認識等もしっかり行えたことも補足しておきます。

 パイオニアの音声カーナビ「NP1」の詳細はこちら! 

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