新車98万円で「3人乗り」! 全長2.2mの「トライク」に大注目! 「普通免許」で公道も走れて“高齢者の足”にもちょうどいい! 日常使いに最適なEVジェネシス「スリールオータ」とは
EVジェネシスの3輪EVモビリティ「スリールオータ」とは、どのような特徴を持っているのでしょうか。
信頼性を確保した「日常の足」
地方における公共交通機関の撤廃などから、地方における日常の足の確保が課題となるなかで、四輪車ほどの性能は必要なく、ガソリンスタンドでの給油も不要な小型モビリティへの関心が高まっています。
そうした小型モビリティのひとつが、EVジェネシス(東京都渋谷区)が販売する「スリールオータ」です。どのようなモデルなのでしょうか。
このモデルは2024年に実証実験を開始したEV(電気自動車)の3輪車で、同社によれば「日常の移動手段としても災害時の電力支援車としても活躍する3輪電動モビリティ」と位置づけています。
スリールオータは海外製の3輪モビリティをベースとしていますが、パワートレイン系統は独自のものを搭載しています。
バッテリーシステムはオーソドックスな鉛バッテリーに加え、高性能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーも採用しており、EU規格の国際認証を取得して高い安全性を確保しています。また、低温環境下でも安定した充放電性能を実現しているといいます。
このモビリティの特徴的な点として、75Ahの走行用バッテリーに加え、90Ahの「電配用バッテリー」を搭載していることが挙げられます。
![EVジェネシス「3RUOTA(スリールオータ)」[ジャパンモビリティショー2025]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/01/20260106_threel_000.jpg?v=1767679731)
これにより、車両に備え付けられたソーラーパネルで充電した電力を貯蔵し、災害時に被災地へ電力を供給することが可能になっています。走行用バッテリーは航続距離150kmを実現し、電配用バッテリーはスマートフォン約600台分の電力を確保できるとのことです。なお、電配用バッテリーは最大3台まで搭載できます。
搭載されるソーラーパネルはパートナー企業のPXP(相模原市中央区)が開発した「曲がる太陽電池」です。この太陽電池は軽量かつ厚さ1mmの極薄設計ながら、高い発電能力を持っています。
EVジェネシスによると、1日間太陽光だけで発電した電力では約15〜20kmの走行が可能で、さらに高性能な「ペロブスカイトタンデム型」にアップグレードした場合は、1日の発電で約25〜30kmの走行が見込めるとしています。
安全面では、バッテリーやインバータなどのトラブル発生時に備えてブレーカーを装備しており、自動的に電源が遮断されて充給電がストップする仕組みを採用しています。
ボディサイズは全長2270mm×全幅1190mm×全高1570mmで、最高速度は50km/hとなっています。乗車定員は3名です。
デザインはタイなどで主要交通機関として活躍するトゥクトゥクなどにも似た形状ですが、愛らしい丸形ヘッドライトとポップな色使いが魅力的です。乗用車のようにサイドミラーも装備され、広いグラスエリアにより視界の良さも特徴となっています。
リア周りは乗用車らしい雰囲気で、ハイマウントストップランプ内蔵のリアスポイラーや丸形のテールライトを装着し、街中でも周囲と溶け込むような馴染み深いデザインです。
ボディ構造はニーズに応じたカスタマイズが可能で、ルーフ付きでドアを持たないモデルを基本としつつ、ドア付きのモデルも用意されています。
ドアなしモデルは「側車付軽二輪」(普通自動二輪免許以上が必要)として、ドア付きモデルは「ミニカー」(普通免許で運転可能)として登録されます。
操作系統については、3輪バイクのようなシンプルなバーハンドルを採用していますが、大きなフロントウインドウが装備されています。
バーハンドル中央には液晶メーターが設置され、スマートフォン充電ジャックやリバースギア作動時に機能するリアモニターも備わっています。
これにより、お年寄りや足腰の悪い人でも乗り降りしやすく、運転も容易です。
発売当初の価格設定は、オプションのソーラーパネル2枚と雨風の侵入を防ぐハードドアを備えたドアなしモデルが115万円(消費税込)、一方でドアがビニールタイプでソーラーパネルレス、ボディカラーがホワイトのシンプルなスタンダードモデルは98万円となっています。
なお、2025年10月に開幕した「ジャパンモビリティショー2025」ではブースを出展しており、このときの取材では、今後の展開として、引き続き台数を確保して量産販売を継続する予定としています。
またスリールオータは新たにEVの「WVTA」認証を取得したことで、日本国内だけでなくEU加盟27か国でもナンバー取得と走行が可能になり、海外進出も視野に入れているといいます。
今後の展開にも注目が集まります。
Writer: 伊勢崎剛志
自動車販売から自動車雑誌編集部を経て、ライターとして独立。趣味も多彩だが、タイヤが付いているものはキホン何でも好きで、乗りもので出かけることも大好物。道路や旅にも精通し、執筆活動はそういった分野をメインに活動。































