ホンダの本格「スポーツ軽トラック」凄すぎて“反響殺到”!「まさに農道のNSX!」「絶対に買います」の声も! 超パワフル「ターボ×5速MT」搭載の“本気モデル”! 最強商用車の「T880」とは!
「東京オートサロン2017」では、ホンダアクセスが製作した軽トラックのカスタムカー「T880」が話題となりました。一体どんなモデルだったのでしょうか。
ホンダの本格「スポーツ軽トラック」凄すぎて“反響殺到”!
世界最大級のカスタムカーの祭典「東京オートサロン」。
2026年1月には新たなイベントの幕開けが控えていますが、その長きにわたる歴史を振り返ると、メーカー直系の開発部隊ならではの「本気」を見せつけた伝説的なカスタムカーが存在しました。

それが2017年のオートサロン会場において、来場者の度肝を抜いた軽トラックのカスタムカー「T880」です。
ホンダ車の純正アクセサリー開発を手掛けるホンダアクセスが製作した同車は、「働くクルマはカッコいい」というシンプルかつ熱いテーマを掲げ、当時の主力軽トラック「アクティ」をベースに、デザインから走行性能に至るまで徹底的なカスタマイズを施したモデル。
ベースとなったアクティは、その軽トラ離れした走行性能から、ファンの間で畏敬の念を込めて「農道のNSX」と呼ばれる名車です。そのポテンシャルを極限まで引き出した本車両は、当時、強烈なインパクトを残しました。
そんなT880のエクステリアは、ベースとなったアクティの面影を残しつつも、全く異なる次元のスポーツカーへと変貌を遂げています。
キャビンとドアパネルを後方へ延長して室内空間を広げる一方、ルーフを約150mmも切り詰める「チョップド・ルーフ」を敢行。
さらに全幅を65mm拡大したワイドフェンダーを与えることで、地を這うような極低の「ロー&ワイド」なスタンスを実現しています。
フロントフェイスにはレトロな丸型ヘッドライトを採用し、愛嬌と獰猛さが同居する独特の表情を形成しました。
足元には、旧車ファンにはたまらない「RSワタナベ」製の14インチアルミホイールとホワイトレタータイヤを組み合わせ、硬派で引き締まった印象を決定づけています。
この絶妙なデザインバランスに対し、ネット上では今なお「可愛くもありカッコ良くもあるという奇跡のデザイン」「こういう遊び心がホンダらしい!」といった称賛の声が上がっており、その造形美は色褪せることがありません。
しかし、T880が伝説たる所以は、単なるドレスアップカーに留まらない「中身の凄み」にあります。
その心臓部はミッドシップレイアウトを活かし、軽ワンボックス「バモス」用の660ccターボエンジンを換装。
さらにトランスミッションには、軽オープンスポーツカー「ビート」から流用した5速MTを組み合わせるという、ホンダファン垂涎の「純正流用チューニング」が施されていました。
冷却系にも抜かりはなく、インタークーラーをフロントバンパー開口部に配置するなど、サーキット走行をも視野に入れた実戦的なレイアウトを採用。
足回りには車高調整式サスペンションを組み込み、ブレーキシステムは前後ともディスクブレーキ化。特にフロントには対向4ピストンキャリパーを奢るという、軽トラックの常識を覆すオーバークオリティな制動力が与えられていました。
キャビン内には乗員保護と剛性アップを兼ねたロールバーが張り巡らされ、「羊の皮を被った狼」ならぬ「作業着を着たアスリート」といえる仕上がりでした。
この徹底的に作り込まれたスペックに対し、当時のファンはもちろん、後追いでこの車を知った世代からも「真の意味での“農道のNSX”だ」「ここまで作ったなら売ってくださいよ!」「これが発売したら絶対に買います」といった購買意欲を真剣に示すコメントが数多く寄せられました。
中には「もし市販されていたら車名は『アクティ タイプR』が相応しい」といった声もあり、この小さなトラックが「タイプR」の称号に値するポテンシャルを秘めていたとファンからも認識されていたことが分かります。
商用車としての積載性を犠牲にしてでも走りを追求したその姿勢は、まさに「農道のNSX」の異名に恥じないものでした。
※ ※ ※
残念ながら、ベース車両のアクティは2021年に生産を終了し、ホンダ自体も軽トラック市場から撤退したため、T880のようなモデルが市販化される可能性は事実上消滅したと見られます。
しかし、T880が示した「実用車であっても走りの楽しさを諦めない」という哲学と高い技術力は、今もファンの記憶に深く刻まれており、次回のオートサロン2026でも再びホンダの精神を受け継ぎ、見る者をワクワクさせるモデルが登場するのか、多くのユーザーが待ち望んでいるのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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