新車136万円! スズキ新型「5速MT“本格”四駆」に反響殺到! 「農道のジムニー!」「本当に無敵」 “高性能4WD”×リアデフロック装備! 悪路に強い軽トラ「キャリイ」改良型に注目

大幅改良を行ったばかりのスズキ「キャリイ」ですが、ラインナップには本格四輪駆動車顔負けの悪路性能を持つモデルが存在します。そのモデルについて、SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。

「ローギア4WD&デフロック」の“無双装備”

 スズキのラインナップには悪路性能で名高い小型本格四輪駆動車「ジムニー」が存在しますが、2025年12月19日に大幅改良を行った軽トラック「キャリイ」にも、スペック上でそれを凌駕する可能性を秘めた仕様が用意されています。
 
 この仕様について、SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。

ジムニー顔負けの「超本格4WD」搭載!
ジムニー顔負けの「超本格4WD」搭載!

 キャリイは1961年の登場以来、農業や商業をはじめとする多様な現場で支持されてきた軽トラックの定番モデルです。

 現行型は2013年に発売された11代目にあたり、居住空間の拡大や新エンジンの採用による燃費と走行性能の向上を実現しました。

 その後も改良が重ねられ、先進運転支援機能「デュアルカメラブレーキサポート」の採用や、「スズキセーフティサポート」の標準装備化など、安全性能も高められています。

 2025年12月の大幅改良では、精悍なスタイルのLEDヘッドライトや新形状のフロントグリルの採用のほか、デジタルメーターやスマートフォントレイ、助手席カップホルダーを装備するなど、使い勝手も高めています。

 先進機能では、進化した「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用。前後パーキングセンサーを全車標準装備し、安全性能を高めています。

 ラインナップは通常のキャリイに加え、キャビン(居住部)を460mm延長し、ルーフを120mm高くしたハイルーフ仕様「スーパーキャリイ」を用意。ほかにもダンプや冷凍車などの特装車も設定されています。

 パワートレインは660ccの自然吸気エンジンに5速MTまたは4速ATの組み合わせで、駆動方式にはFR(後輪駆動)に加えて2種類の4WDが設定されています。

 このうち、最上級グレード「KX」や「KC農繁」、そしてスーパーキャリイの「X」「Xリミテッド」の5速MT車に設定される「高低速2段切替式のパートタイム4WD」が非常に高性能なものになっています。

 この4WDはセンターコンソールのセレクターレバーで操作し、通常走行時はFRの「2H」、砂利道などでは4WDの「4H」を使用します。

 いっぽう、起伏の激しい悪路では「4L」に切り替えることで、通常モードでは走行が困難な状況でも優れたけん引力を確保することが可能です。

 そして、この高性能4WDシステムの真価は、「デフロック」が標準装備されている点にあります。これは、田んぼなどのぬかるみで片方のタイヤが空転してしまった際に、もう片方のタイヤへ駆動力を伝達して脱出を可能にする機構です。

 デフロックは、悪路走破性の象徴である「ジムニー」ですら標準装備されておらず、トヨタ「ランドクルーザー250」といった大型本格四輪駆動車の一部グレードに採用されるほどの高度な装備です。そのため、走行する場面によっては、キャリイがこれらのモデルを上回る性能を発揮することもあり得ます。

 ただし、荷物の積載を前提とする軽トラックであるため、空車状態ではリアに荷重がかかりにくいという特性を考慮する必要があります。それでも、デフロックと低速ギア4WDの組み合わせは、未舗装路での作業時に大きな助けとなることは間違いありません。

 高低速2段切替式パートタイム4WDを搭載するキャリイの価格(消費税込)は、「KC農繁」の136万700円から「KX」の150万4800円、スーパーキャリイでは「Xリミテッド」が172万3700円です。

 約192万円からとなるジムニーと比較すると、約30万円から60万円もリーズナブルな価格設定となっています。

 悪路走破性能を求めつつも、乗車定員をそれほど重視せず、シンプルな移動手段を求めるユーザーにとっては、格好の選択肢となるでしょう。

 近年では一般ユーザーからの軽トラックへの関心も高まっており、この高性能4WD搭載のキャリイについては、SNSなどでもさまざまなコメントが寄せられています。

「農道のジムニー」「田んぼのぬかるみや雪道では、軽いキャリイのデフロック付きが最強なのはガチ」「デフロック付きのキャリイにオフロードタイヤ履かせたら、未舗装路では本当に無敵に近い」「ジムニーは『道なき道』を行く車、キャリイは『荒れた道で仕事をする』車。土俵は違うけど、スズキの4WD技術がどっちも凄いのは共通してるね」など、「最強の仕事道具」として絶対的な信頼を獲得しているようです。

 また、「136万円でこの走破性はコスパ良すぎ」「今どき新車で130万円台の本格四駆が手に入るって冷静に考えて凄い企業努力」と、道具としての安さにこだわる姿勢が不変であることに驚く人も多いようです。

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Writer: 伊勢崎剛志

自動車販売から自動車雑誌編集部を経て、ライターとして独立。趣味も多彩だが、タイヤが付いているものはキホン何でも好きで、乗りもので出かけることも大好物。道路や旅にも精通し、執筆活動はそういった分野をメインに活動。

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