国道事務所が“激怒”の警告! 「大型車が立ち往生しました」 案の定「ノーマルタイヤのまま」走行 豪雪の岐阜「国道41号」山間部でスタックし走行不能 「準備して」注意喚起

国土交通省 富山河川国道事務所は公式SNSで、ノーマルタイヤの大型車による立ち往生が発生したと明らかにしました。

豪雪予報の高山市内に「ノーマルタイヤ」で走行し立ち往生

 国土交通省 富山河川国道事務所は2025年12月22日、公式SNSを更新。ノーマルタイヤの大型車による立ち往生が発生したと明らかにしました。
 
 一体何があったのでしょうか。

 現場は岐阜県高山市の国道41号です。この国道は、名古屋市から北上して、岐阜を通って富山市に向かうルートで、同様の経路をたどる国道156・157・158号とともに、中部〜北陸方面への主要経路となっています。

 並行して高速ルートとなる東海北陸道が通っていますが、途中で長大トンネルがあることで、危険物積載車両の通行ができないことから、この下道で迂回する大型車も多い傾向にあります。

 また、岐阜県の美濃加茂から富山県境間は標高も高く、一部が特別豪雪地帯に指定されており、途中の数河峠(すごうとうげ・標高896m)では年間積雪量が10mを超え、最低気温はマイナス15度にもなるなど、冬季の通行は十分な備えが必要です。

 立ち往生が発生したのは12月4日で、日本列島を強い寒気が覆ったことから、全国的に冷え込みが強まると予想されており、この予報どおり、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪が見舞われました。

 このことから、国土交通省は「大雪に関する発表」として、冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行、スコップや砂などの冬用装備の携行など、万全の対策を講じるように呼びかけていました。

岐阜県高山市の国道41号で発生した立ち往生(2025年12月、画像:国土交通省 中部地方整備局 道路部)
岐阜県高山市の国道41号で発生した立ち往生(2025年12月、画像:国土交通省 中部地方整備局 道路部)

 しかし、こうした呼びかけがあったにも関わらず、ノーマルタイヤの大型トレーラーが41号を走行。大雪となった高山市内で身動きが取れなくなりました。

 これを受け、41号の管理を管轄する富山河川国道事務所は、公式SNSを更新。

「国道41号において、降雪期であるにも関わらず、大型車両のノーマルタイヤによる立ち往生が発生しました」と投稿。

「降雪期であるにも関わらず」と、危険なノーマルタイヤでの走行について、語気を強めて報告しています。

 なお、投稿は19日に中部地方整備局 道路部が投稿したものを引用する形となっており、同局も、立ち往生した現場の様子と当該のトレーラーが履いていたノーマルタイヤの2枚の写真を添付して事案の発生を報告しており、事案の悪質さを強く訴えています。

 富山河川国道事務所は、「今一度、スタッドレスタイヤ装着・チェーン携行など冬道走行のための事前の備えと、最新の情報入手をお願いします」と改めて警鐘を鳴らしています。

※ ※ ※

 大型車によるスタックは、乗用車と違って重量もあるため、大型の除雪車両によるけん引が必要であり、処理に大幅な時間を要します。

 今回の国道41号のような山間部で道幅の狭い路線の場合、スタックが解消するまでに片側通行規制も行えず、通行止めを招くこともあり、たかが1台のスタックが、主要道路ネットワークの寸断や物流のストップを引き起こします。

 ちなみに、運送業者などが所有する事業用の大型車で、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着せずに走行したことにより大規模な立ち往生が発生した場合、監査を行って事実関係を確認し、行政処分の対象となることがあります。

【画像】「ええぇぇ…」 これが「立ち往生した大型トレーラー」です 画像で見る

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