426万円! 「“スライドドア”小型ミニバン」がスゴい! ひろびろ室内×全長4.4mで「ちょうどイイ」サイズ! 3列7人乗りもあるフィアット「ドブロ」とは
マイナーチェンジしたフィアットのミニバン「ドブロ」。1980年代のロゴをモチーフにした「新フェイス」や、充実した先進機能を搭載して魅力が増しています。はたして、その進化の全貌とはどのようなものなのでしょうか。
顔面刷新で「道具感」を強調! ディーゼル仕様は“日本だけ”
フィアットのミニバン「ドブロ」は、2024年12月の大幅改良でデザインと機能を一新し、その魅力を大きく高めました。

ドブロは、ステランティスグループが展開するプジョー「リフター」、シトロエン「ベルランゴ」の兄弟車として、2023年5月に日本へ導入されたモデルです。
先行する2台がそれぞれのブランド個性を打ち出す中、ドブロはあえて加飾を削ぎ落とした「商用バンライクな無骨さ」や、実用的な「道具感」を強調することで、ファッション性よりも実用性を重視するDIY愛好家やキャンパーなどから支持を集めてきました。
今回の改良における最大のトピックは、フロントデザインの刷新です。
ヘッドライトとフロントグリルを一直線に統合した新しいフロントフェイスを採用。そこには従来の円形エンブレムに代わり、ミニマルなシルバーの「FIAT」新レタリングロゴが配置されました。
さらに左ヘッドライトの横には、1980年代から90年代のフィアットロゴ(スラントライン)にインスピレーションを受けた4本線のマークを施すなど、ブランドの伝統をオマージュしたデザインとなっています。
ブラックのバンパーやサイドモールと相まって、シンプルかつタフな「道具感」がいっそう強調されたスタイルへと生まれ変わりました。
インテリアもデジタル化が大きく進みました。
新デザインのステアリングホイールの奥には、従来のアナログメーターに代わりデジタルインストルメントクラスターを採用。
ダッシュボード中央のタッチスクリーンも10インチに大型化・高解像度化され、アップルカープレイやアンドロイドオートにも対応するなど、現代のデジタルライフスタイルに即した進化を遂げています。
ボディタイプは従来通り、5人乗りの標準モデル「ドブロ」と、7人乗りのロングボディ「ドブロ マキシ」の2タイプが設定されています。
標準モデルのボディサイズは全長4405mm×全幅1850mm×全高1825mmと、日本の道路環境でも扱いやすいサイズ感です。
一方、ロングボディのマキシは全長4770mmと標準モデルより365mm長く、全高は1845mmとなっています。
このマキシは、3列目シートを取り外すことで広大な荷室が出現するため、多人数乗車だけでなく大容量カーゴとしても使える点が、日本導入当初から高く評価されています。
使い勝手の面では、リアゲート全体を開けずにガラス部分のみを開閉できるリアオープニングガラスハッチが非常に便利です。狭い駐車スペースでも荷物の出し入れが容易に行えます。
また、2列目シートは3席が独立しており、個別に折りたたむことが可能。加えて後席すべての席にISOFIXアンカーが装備されているため、チャイルドシートを複数装着する子育て世代にとっても嬉しい仕様といえるでしょう。
パワートレインは、1.5リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載し、8速AT(EAT8)を組み合わせて前輪を駆動します。
最高出力130馬力・最大トルク300Nmという力強いスペックを発揮し、WLTCモード燃費は18.1km/Lという優れた経済性を誇ります。
実は欧州本国の乗用仕様ドブロはBEV(バッテリー式電気自動車)に一本化されており、トルクフルで経済的なディーゼルエンジン搭載の乗用モデルに乗れるのは、世界的に見ても日本だけの「特権」といえる仕様なのです。
安全装備(ADAS)の強化も見逃せません。
アダプティブクルーズコントロールにはミリ波レーダーが追加され、停止後3秒以内の再発進に対応するストップ&ゴー機能が付きました。
さらに、車線内の任意の位置を維持して走行するレーンポジショニングアシストも新たに追加され、ロングドライブ時の疲労軽減に大きく貢献します。
ヘッドライトもハロゲンからLEDに変更され、夜間の視認性とデザイン性が向上しています。
価格は、5人乗りの「ドブロ」が414万円、7人乗りの「ドブロ マキシ」が436万円です。
趣味のギアとして、あるいは家族の頼れる相棒として。ジブン時間を楽しむためのツールとして進化した新型ドブロは、飾らないカッコよさを求めるユーザーにとって、極めて魅力的な選択肢となるはずです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




























