16年越しに埼玉の「新・大動脈」ついに完成! 約44億円かけ「深谷~本庄早稲田」最短直結へ “花園本庄線バイパス”全線開通
埼玉県は、整備を進めていた主要地方道「花園本庄線バイパス」が、2025年12月20日に全線開通したと発表しました。これにより、深谷市から本庄早稲田駅や関越道・本庄児玉ICへのアクセスが飛躍的に向上します。
深谷と本庄を「最短」で結ぶバイパス、16年の歳月を経てついに完遂
2025年12月20日に埼玉県北部の主要地方道「花園本庄線バイパス」が全線開通しました。
今回、どの区間が完成し、全線開通となったのでしょうか。

全線開通を果たしたのは、深谷市榛沢新田から本庄市西富田に至る、約6.0kmのバイパス道路です。
この道路は、深谷市の花園地区と、関越自動車道の本庄児玉インターチェンジ(IC)付近および上越新幹線・本庄早稲田駅周辺を結ぶ、地域の重要な幹線道路として位置づけられています。
このバイパス事業は、平成21年度(2009年度)に着手され約44億円の事業費と16年もの歳月をかけ、ついに全線開通の日を迎えました。
今回、新たに開通した区間は深谷市後榛沢~本庄市北堀(約2.8km/標準幅員15.0m)です。
このバイパスの完成により、深谷市街地と本庄早稲田駅周辺に加えて、本庄児玉ICが「最短ルート」で結ばれます。
今回の開通は、移動時間の短縮だけでなく「安全性の向上」にも期待されています。
通過交通が整備された広いバイパスとなることで、これまで危険が指摘されていた現道の交通量が減少し、地域の歩行者や自転車の安全につながります。
今回の全線開通に関して。埼玉県の大野もとひろ知事は、自身のX(旧Twitter)にて次のように述べています。
「本日、深谷市後榛沢と本庄市北堀を結ぶ区間がつながり、全線開通しました。
ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。全線開通により、深谷市街地や花園地区から本庄早稲田駅や本庄児玉インターチェンジ周辺への最短ルートが完成しました。
アクセスが格段に向上し走行時間の短縮が図れるほか、通過交通がバイパスに移ることでの交通安全性の向上や、地域活性化の効果などが期待できます。
埼玉県は東日本の大動脈である東北、関越、常磐の各自動車が南北に、首都圏の高速道路を結ぶ外環道、圏央道が東西に走り、東日本の主要都市へアクセスする6つの新幹線(北海道、東北、秋田、山形、上越、北陸)と合わせ、まさに日本一の交通の要衝です。
埼玉県は昨年1年間の本社転入超過数が全国2位、過去10年間でも全国2位と、多くの企業から選ばれていますが、その理由の一つに交通の要衝としての優位性を挙げることができます。
バイパスの整備などで交通の円滑化や幹線道路のミッシングリンクの解消を図ることにより、交通の要衝としての本県の優位性は更に高まります。 広域的な道路交通ネットワークの構築に引き続きしっかり取り組んでまいります」
Writer: くるまのニュース編集部
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