トヨタ「GR GT」のライバル!? 新「“水平対向”スポーツカー」発表! 4リッターエンジン搭載で「510馬力」! “グリーン”&上品内装もイイ…5000万円超えのポルシェ「911 GT3」登場
ポルシェは2025年12月11日、初代911のデザイナーであるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(F.A.ポルシェ)の生誕90周年を記念した特別限定モデル「911 GT3 90 F. A. Porsche」を発表しました。わずか90台のみ生産されるこのモデルは、どのような仕様なのでしょうか。
伝説のデザイナーへ捧げる、最もエレガントな「GT3」
ポルシェは2025年12月11日、初代911のデザインを手掛けたフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(F.A.ポルシェ)の生誕90周年を記念した特別仕様車「911 GT3 90 F.A.ポルシェ(911 GT3 90 F. A. Porsche)」を発表しました。

2025年12月5日に世界初公開されたトヨタのフラッグシップスポーツ「GR GT」の強力なライバルとしても注目を集めるのが、ポルシェ「911 GT3」です。
これはポルシェのラインナップの中でもモータースポーツ部門が開発を主導する硬派なモデルであり、最高出力510馬力・最大トルク450Nmを発生する4リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載し、サーキット走行を見据えた徹底的な軽量化と空力性能が特徴です。
今回の限定車には、その中でも大型リアウイングを排し、可変リアスポイラーを備えた控えめな外観を持つ“ツーリングパッケージ”が採用されています。
この「911 GT3 90 F.A.ポルシェ」は、ポルシェのオーダーメイドプログラム「ソンダーヴンシュ(Sonderwunsch)」によって製作される世界限定90台のコレクターズカーです。
F.A.ポルシェの末っ子であるマルク・ポルシェ氏が開発に協力し、父への敬意と個人的な思い出がディテールに反映されています。
エクステリアには、専用色のF.A.グリーンメタリックが採用されました。これはF.A.ポルシェがかつて所有していた「911」のボディカラー“オークグリーンメタリック”にインスパイアされたものです。
足元にはサテングロスブラックのスポーツクラシックホイールを装着し、クラシックなフックスホイールを彷彿とさせるデザインとなっています。
インテリアも特別な仕立てです。シート中央部には、F.A.ポルシェが愛用していたジャケットの柄を模したF.A.グリッドウィーブと呼ばれるチェック柄のファブリックを採用。
トリュフブラウンのクラブレザーやウォールナット材のシフトノブと相まって、温かみのある空間を演出しています。シフトノブにはF.A.ポルシェのサインが刻印されています。
さらに、購入者には車両のデザインとリンクした限定クロノグラフ時計「ポルシェデザイン クロノグラフ1」と、専用のウィークエンダーバッグが付属します。
また、この記念モデルの発表に合わせ、1960年代に販売されていた子ども用スポーツソリ「ポルシェ ジュニア」もカーボン製で復刻され、同じく90台限定で販売されます。
この特別な限定車は日本でも販売され、価格(消費税込)は5071万円となっています。注文受付は2026年4月より開始され、生産は同年後半からスタートする予定とのことです。
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ポルシェデザインの創始者でもあり、機能美を追求したF.A.ポルシェの哲学が息づくこの特別な911 GT3。
世界でわずか90台という希少性に加え、創業家ゆかりのストーリーを持つことから、世界中のコレクターによる争奪戦になることは間違いないでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




































