ホンダ「“大きな”スーパーカブ」斬新すぎて“反響殺到”!「高速も乗れるってサイコー!」「即買いします」の声! “250cc”大排気量エンジン搭載した「陸の王者」こと「ボスカブ」に待望論も!
ホンダの小型バイク「スーパーカブ」には、常識を覆す野心的な派生モデル構想も存在しました。その存在にSNSやネット上では改めて注目が集まっています。
ホンダ「“大きな”スーパーカブ」斬新すぎて“反響殺到”!
「世界で最も売れているバイク」として、ビジネスシーンのみならず生活の足としても活躍し続けているホンダの「スーパーカブ」。その完成されたデザインとパッケージングは、1958年の初代モデル登場以来、基本的な構成を変えることなく愛され続けています。
しかし長い歴史の中には、そんなスーパーカブの常識を覆すような野心的な派生モデル構想も存在しました。

その中でも、特に異彩を放ち、発表から四半世紀以上が経過した現在でもファンの間で語り草となっているのが、1999年の「第33回東京モーターショー」に出展された「BOSS CUB(ボスカブ)」コンセプトです。
当時のホンダ二輪車ブースは、環境性能と走る楽しさを両立する未来のバイク像を提案していましたが、その中にあってひと際強烈なインパクトを残したのが、このボスカブでした。
その最大の特徴は、スーパーカブのアイデンティティである実用的なスタイリングを維持しながら、ボディサイズを大幅に拡大し、さらに250ccという大排気量エンジンを搭載していた点にあります。
ボスカブのボディサイズは、全長1820mm×全幅770mm×全高1040mm。当時のスタンダードなスーパーカブ50(全長1800mm×全幅660mm×全高1010mm)と比較すると、全長こそ大きく変わりませんが、全幅は100mm以上もワイド化されており、視覚的なボリューム感は桁違いです。
この堂々たる体躯は、単なる見かけ倒しではなく、高速巡航時の安定性や居住性を高めるための必然的なデザインでした。
エクステリアには、鮮やかなパープルのボディカラーが採用され、スーパーカブの象徴であるレッグシールドは取り外し可能な構造とすることで、ウインドプロテクション効果と軽快なスタイリングを両立させています。
またシート形状にもこだわりが見られ、1998年にブラジル市場向けに投入されたバイク「C100 Biz」に採用されていた、厚みのある前後一体型シートを流用。長距離ツーリングでも疲れにくい快適な座り心地を実現し、ビジネスバイクの枠を超えた「クルーザー」的な性格を強めています。
そんなボスカブを語る上で欠かせないのが、先述のパワーユニットです。スーパーカブといえば、空冷エンジンと自動遠心クラッチの組み合わせが定番ですが、ボスカブには248ccの水冷単気筒エンジンが搭載されていました。
さらにトランスミッションには、スクーターや四輪車のような「トルコン式オートマチック」を採用することで、シフトチェンジの操作からライダーを解放。250ccならではの余裕あるトルクを滑らかに路面へ伝え、イージーかつパワフルな走りを実現したのです。
足回りも強化されており、フロントにはディスクブレーキ、リアにはドラムブレーキを装備し、足元には5スポークの大径アルミホイールとバイアスタイヤを装着。これらの装備は、高速道路の走行も視野に入れた本格的なものであり、もし市販されていれば、まさに「最強のスーパーカブ」としてラインナップに君臨していたことでしょう。
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残念ながら市販化には至らず、もはや歴史の1ページとなりつつあるボスカブですが、昨今のバイクブームや「ハンターカブ」など派生モデルの爆発的な人気も相まって、SNSやネット上では改めてその存在に注目が集まっています。
特に目立つのは、「ホンダは早くこれを出してくれ!」「いま発売したら絶対に売れる」「発表当時は笑い飛ばしてしまったが、今見ると全然アリだな」といった、市販化を熱望する声です。
現代の交通事情においては、バイパスや高速道路を利用できる250ccクラスのバイクの利便性が非常に高く、「実際、250ccくらいパワフルで高速も走れるって最高だ!」「カブで高速に乗るという背徳感がたまらない…」「通勤快速として最強の選択肢になる」など、実用面でのメリットを評価するコメントが多く寄せられています。
また、その独自の立ち位置についても議論が交わされており、「これはスーパーカブを超えたウルトラカブ!」「『NC750X』がスーパーカブ750と言われるけど、これはその始祖のような存在だね」「ホンダジェットが『空飛ぶスーパーカブ』なら、これはまさに『陸の王者』だ」といったユニークな比喩も飛び出しています。
そのほかには「ビジネスバイクにCD250があったしボスカブも不自然じゃない」「車体そのまま150cc版でいいから欲しい」といった現実的な提案や、「カブなのに燃費が悪そう(笑)」「250ccなら振動対策で2気筒の方が良いのでは?」といったメカニズムに対する冷静な指摘も見受けられます。
それでも、「販売されたら即買いします!」「これこそ待ち望んでいたバイク」という情熱的なファンの声は、スーパーカブという乗り物が持つ普遍的な魅力と、そこに「余裕」と「遊び心」をプラスしたボスカブのコンセプトが、時代を超えて通用するものであることを証明しているのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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