トヨタの「“超小型”スポーツカー」がスゴい! 迫力エアロ×「おくち“あんぐり”顔」もカッコいいFRマシン! 全長4.1m級「めちゃちいさいサイズ」の異例づくしなコンセプト「S-FR“レーシング”」とは

かつての「東京モーターショー」でトヨタが披露したFRスポーツカー「S-FR」は、翌年の「東京オートサロン」でさらにチューニングモデルが登場し話題になりました。一体どのようなクルマだったのでしょうか。

市販化前から「カスタムモデル」まで現れた異例のFRスポーツ

 2015年の「東京モーターショー」でトヨタが披露したのが、5ナンバーサイズのコンパクトスポーツカーである「S-FR」です。

 未だに市販化が実現していないクルマですが、その後チューニングカスタムモデルまで登場していました。

「おくち“あんぐり”」なド迫力マスク!
「おくち“あんぐり”」なド迫力マスク!

 S-FRは150万円で買えるFRスポーツという開発テーマを掲げて発想されたクルマです。

 フロントミッドシップエンジンに後輪駆動(FR)というレイアウトを採用し、万人が乗りやすく使いやすいスポーツカーを目指していました。

 ボディサイズは全長3900mm×全幅1695mm×全高1320mmでホイールベースは2480mmです。しっかりと5ナンバーサイズに収まるコンパクトカーでありながら、スポーツカー然としたロングノーズシルエットが美しい1台となっています。

 モーターショーの翌年となる2016年1月には、東京オートサロンにて、S-FRをベースにしたチューニングモデルが登場しています。それが「S-FRレーシングコンセプト」です。

 TOYOTA GAZOO Racingが開発したこのモデルは、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のフロントアンダースポイラーやカナードを装備。リアスポイラーも同素材で大型GTウィングが大きな特徴となっています。

 元々5ナンバーサイズだったボディ全幅は片側20mmずつ拡幅され、ロー&ワイドがさらに際立った印象です。

 ボディサイズは全長4100mm×全幅1735mm×全高1270mmと、5ナンバーサイズからは外れましたが、それでも使いやすいコンパクトサイズは維持。車高の50mmダウンや、エンジンフードのエアアウトレットなども相まって、レーシングカーとしての迫力が十分あります。

 このクルマはパワートレインにも手が加えられ、エンジンはターボ化されたといいます。

 ショーモデルのカスタマイズカーを、メーカーが作り発表したことで、もはやS-FRの市販化は秒読み段階と当時は見られていましたが、現在までの10年間、残念ながら市販化には至っていません。

 2025年10月29日から11月9日まで開催された今回の「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」でも、残念ながらS-FRの市販モデルのようなクルマは現れませんでした。

 次に登場する可能性があるのは、来年2026年1月に開幕する「東京オートサロン2026」でしょうか。

 同じFRスポーツカーの「GR86」よりもさらに小さく、コンパクトスポーツカー好きの理想をカタチにしたようなS-FRの仕上がりは、是非チューニングモデルも含めて、市販化してほしいものです。

※ ※ ※

 いまだ幻の存在といえるS-FRですが、車両サイズ的には軽自動車やコンパクトカーを得意とするダイハツから登場する可能性もあるかもしれません。

 2023年開催の「JMS2023」では、ダイハツから「VISION COPEN(ビジョンコペン)」という小型FRスポーツカーコンセプトが登場しました。

 しかしそのコンパクトで丸みを帯びたフォルムのFRモデルを目の当たりにしたスポーツカーファンの間から、「S-FRとの関係性があるのでは」「まだプロジェクトは生きていたのか」「確かにダイハツ向きだ」などと、ふたたび話題を呼んだのです。

 いずれにしても、ユーザーから市販化を熱望する声は、きっとメーカーにも届くはず。これからも10年越しの市販化へ向けて、S-FRを応援し続けましょう。

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Writer: 赤羽馬

金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。

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