レクサス「最後のLS」が凄い! “メーカー初”の漆黒ボディ&「豪華な赤内装」採用の“4WD仕様”! “専用エクステリア”や豊富な快適装備も魅力! 36年の歴史を称える「ヘリテージエディション」米国仕様とは?
36年にわたりレクサスのフラッグシップとして君臨してきた「LS」に、節目となる特別仕様車が設定されました。2026年モデルの「LS 500 ヘリテージエディション」は、初代LS400へのオマージュを込めた米国限定250台モデルです。一体どのようなクルマなのでしょうか。
LSの歴史を締めくくる集大成モデル
2025年9月26日、レクサスは「2026 LS 500 AWD Heritage Edition」を発表しました。36年にわたり「フラッグシップサルーン」としての歴史を刻んできたLSへのトリビュートとして設定された、最終年式(ファイナルイヤー)仕様のモデルです。

LSは、トヨタがアメリカで立ち上げた高級車ブランド「レクサス」の最上位モデルとして、1989年に初代「LS400」として登場しました。
初代LS400には、新開発の4リッターV8 DOHCエンジン(1UZ-FE)を搭載。ECT-i電子制御シフトやスーパーフロートルクコンバーター、リアディファレンシャルを備えた新設計の4速ATと組み合わされ、最高出力245PSを発揮。0-60マイル加速は約8.5秒、最高速度は250km/hに達しました。
電動調整式シートベルトや電子式バックミラーなど、当時の最新技術を積極的に採用し、フラッグシップにふさわしい充実した装備を誇っていました。
キャビン内装についても徹底した検証が行われ、2年間にわたり24種類の木材と複数の革素材を評価したという逸話が残っています。
特に注目すべきは静粛性への徹底したこだわりです。その結果、欧州製ラグジュアリーセダンを凌ぐほど静かな室内空間を実現しました。静粛性、走行性能、先進装備の高次元でのバランスが評価され、LS400は高い人気を獲得。生産台数は累計約16万5000台に達したとされています。
以降、LSはラグジュアリーセダンの頂点として、先進技術、静粛性、快適な乗り心地を追求し続け、36年にわたる歴史を築いてきました。
2025年9月に登場したのが、LSの2026年モデルにあたる「LS 500 ヘリテージエディション」です。
米国限定250台の特別仕様車で、「A HOMAGE TO THE ORIGINAL(オリジナルへのオマージュ)」をキャッチコピーに掲げ、LSが歩んできた歴史と進化の到達点を示す一台となっています。
ヘリテージエディションの大きな特徴はそのカラーリングにあります。レクサスで初採用となる新色「Ninety Noir(ナインティ・ノアール)」をボディカラーに採用し、深みのある艶やかなブラックが特別感を演出します。足元には、専用ダークグレーメタリック仕上げの20インチ大径アルミホイールを装着。
インテリアにはLSとして新色となる「Rioja Red(リオハ・レッド)」を採用。ブラックのエクステリアとレッドのインテリアのコントラストが、強い印象を与えます。
さらに、自然光をたっぷり取り込むパノラマガラスルーフを備え、開放感のある室内空間を実現しています。
インフォテインメントには、「レクサスインターフェース」対応の12.3インチ大型タッチスクリーンを標準装備。
クラウドナビゲーションやワイヤレスApple CarPlay、Android Autoに対応し、快適なコネクティビティを提供します。
安全面では「Lexus Safety System+ 3.0」を標準装備。歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシストなどの先進運転支援機能に加え、駐車支援機能「アドバンストパーク」も搭載されています。
快適装備としては、マークレビンソン製23スピーカー・2,400ワットのリファレンスサラウンドサウンドシステム、後席ヒーター、電動リフトアップ式シートベルトバックルなどが用意されています。
パワートレインには3.4リッターV6ツインターボエンジンを搭載。最高出力416PS、最大トルク約559Nmを発揮し、0-100km/h加速は約4.6秒を誇ります。
これに10速ATを組み合わせ、エコ、コンフォート、ノーマル、カスタム、スポーツS、スポーツS+の各ドライブモードが選択可能です。
AWDシステムには、トルセンリミテッドスリップセンターディファレンシャルを採用し、グリップ力、トラクション、コーナリング時の安定性を高めています。
「LSシリーズの象徴」ともいえるヘリテージエディションの価格は9万9280ドル(約1546万円)。
わずか250台の限定モデルだけに、将来的なプレミア化も予想され、入手できる人はまさに幸運といえるでしょう。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。












































