トヨタ「“新”センチュリー」登場! 「新車2300万円」の“VIP専用モデル”が大進化! 超パワフルな「V8エンジン」搭載の「高級4ドアセダン」改良 何が変わった?
トヨタは「センチュリー(セダン)」を一部改良し、発売しました。何が変わったのでしょうか。
主に先進機能を強化 「EMV」は廃止
トヨタは2025年12月1日、最高級モデル「センチュリー(セダン)」の一部改良を行い、発売しています。
どのような点が改良されたのでしょうか。

日本を代表するショーファーカーとして、1967年にトヨタグループの創設者である豊田 佐吉の生誕100年を記念して誕生したセンチュリー。
2025年10月には、ひとつの車名だったものからブランドへと変更されることが発表され、トヨタにおける最上位ブランドとして君臨することも明らかとなりました。
フォーマルな4ドアセダンとしては初代から現行型となる3代目モデルまで続いていますが、2023年10月からは新たに5ドアSUVタイプが追加。
2025年10月の「ジャパンモビリティショー2025」では新たにコンセプトカーとしてクーペタイプも発表され、更なるモデルラインナップの拡充がなされる気配も見受けられます。
そんなセンチュリーの基本車型ともいえるセダンタイプが2025年12月に一部改良を実施しました。
今回の改良ではエクステリアやパワートレインの変更は行われず、システム最高出力431PSを誇る5リッターV型8気筒ハイブリッドシステムや、極限まで滑らかで安定した至上の乗り心地を実現するAVS機能付電子制御エアサスペンションなどは従来のまま。
一方、大きくアップデートがなされたのが運転支援システムの「トヨタセーフティセンス」です。
衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」では車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪車(昼)を加えて検知範囲を拡張し、衝突回避または被害軽減を実現。事故割合が高い交差点での支援を拡大しました。
さらに「プロアクティブドライビングアシスト」も新たに搭載。
“歩行者の横断”、“飛び出してくるかもしれない”など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポートし、先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートして頻繁な踏みかえ操作を軽減する機能も追加されました。
また前席用のインフォテイメントシステムが、従来のEMV(エレクトロマルチビジョン)からディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusとなり、Apple CarPlayやAndroid Autoといったスマートフォン連携にも対応した点も改良されました。
ただし、画面は従来の9インチから8インチへと縮小されています。
もちろん11.6インチのリアシートエンターテイメントシステムは不変であるため、リアシートに座ることが主なオーナーにとっては大きな問題ではないのかもしれません。
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改良を行った新センチュリーの価格(消費税込)は2300万円。現行型発売直後は1960万円だったので、340万円ほど高くなっています。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。













































