約7年ぶり全面刷新のトヨタ新型「RAV4」発売! 全長4.6mの“ちょうどいいボディ”に「快適・先進装備」採用! 490万円の“都会派グレード”「Z」は何が違う?
トヨタは2025年12月17日、6代目となる新型「RAV4」を発売しました。約7年ぶりの全面刷新で登場した3つのスタイルのうち、今回は洗練された都会派グレード「Z」に注目。先進機能と上質さを兼ね備えたその中身を解説します。
都会に映える「洗練」されたデザインと初採用の先進技術が満載
トヨタは2025年12月17日、クロスオーバーSUV「RAV4」を約7年ぶりにフルモデルチェンジし、発売しました。
6代目となる新型では、多様化するユーザーのライフスタイルに応えるため、個性の異なる「Z」、「Adventure(アドベンチャー)」、「GRスポーツ」の3つのスタイルを用意。今回はその中でも、都会的な上質さを追求したグレード「Z」にフォーカスします。

新型RAV4のラインナップにおいて、タフさを前面に押し出した「アドベンチャー」に対し、洗練されたダイナミズムを表現したのがこの「Z」グレードです。
ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm、ホイールベースは2690mm。日本の道路環境でも日常的な扱いやすさを重視し、先代と同等のサイズ感を維持しています。
エクステリアにおける最大の特徴は、先進的な「顔つき」です。フロントには、塊感のあるハンマーヘッドデザインを採用。バンパーはボディ同色で仕上げられ、メッシュグリルとその内側の加飾が、立体的かつ都会的な存在感を放っています。
リア周りもバックドアガラスとランプが一体化したシームレスなデザインとなり、ワイドでモダンな印象を強調しています。
足元には、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装が施された18インチアルミホイールを標準装備。アドベンチャーがマットな質感であるのに対し、Zは輝きのある仕上げで上質さを演出しています。
インテリアの進化も見逃せません。機能を集約して配置する「アイランドアーキテクチャー」という新コンセプトを採用し、直感的な操作性を実現しました。
特にZグレードは快適装備が充実しており、シート表皮にはパーフォレーション(穴あけ加工)とステッチ付きの合成皮革を採用。
運転席・助手席には「快適温熱シート」に加え、夏場に嬉しい「前席シートベンチレーション」も標準装備されています。さらに、降車時にシートが自動で後退する「運転席オートスライドアウェイ」や、ステアリングヒーター、運転席ポジションメモリーも備わり、まさに“全部載せ”の豪華仕様です。
コックピットには、トヨタ初採用となる12.9インチの大型ディスプレイオーディオを装備します。メーターも12.3インチTFTカラーメーターを採用し、視認性は抜群です。
さらに注目すべきは、トヨタ初採用となる「スロープ(斜め)表示」のカラーヘッドアップディスプレイです。従来の平面的な表示から、遠近感を活かした表示に変更され、運転中の焦点移動を最小限に抑えています。
シフト操作には、こちらもトヨタ初となる「エレクトロシフトマチック(一方向操作方式)」を採用し、センターコンソール周りをスッキリとさせつつ、直感的な操作を可能にしました。
パワートレインは、2.5リッター直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステム(HEV)を搭載。駆動方式は電気式4WDの「E-Four」のみの設定です。システム最高出力は240馬力を誇り、WLTCモード燃費は22.5km/Lと、ミドルサイズSUVとしては極めて優秀な数値を達成しています。
さらにこのZグレードには、2025年度内にプラグインハイブリッドシステムを搭載したPHEVモデルの設定も予定されています。新開発のシステムにより、電動車ならではのシームレスな加速と力強い走りが期待されており、環境性能と走りの楽しさをさらに高めた選択肢として注目が集まります。
安全面では、ソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」を活用した最新の「Toyota Safety Sense」を搭載。検知範囲が拡大し、交差点での出会い頭の事故など、より幅広いシーンでの危険回避をサポートします。
また、Zグレード独自の先進機能として、高速道路の渋滞時にハンズオフ運転が可能となる「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」や、車外からスマホで駐車操作ができる「アドバンストパーク(リモート機能付)」などもメーカーオプションで選択可能です。
新型RAV4のZグレードのHEVモデル価格(消費税込)は490万円。アドベンチャーの450万円と比較すると40万円高となりますが、シートベンチレーションやヘッドアップディスプレイなどの充実した標準装備、そして洗練された内外装の仕上がりを考慮すれば、その価格差以上の満足感が得られる本命グレードと言えそうです。
まずはHEVからの発売となりますが、さらなる電動化を推し進めるPHEVの登場も控え、新型RAV4の勢いは止まりそうにありません。
Writer: くるまのニュース編集部
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