軽自動車より安い!? “100万円以下”の高級外車「BMW」どんなモデル? 運転が楽しい「格安“FR”コンパクトカー」! 手ごろに買える「1シリーズ」とは
新車価格の高騰が続き、「手ごろに買えるクルマ」が少なくなっている昨今。輸入車も例外ではなく、BMWとなれば新車での購入はハードルが高いと感じる人も多いでしょう。そこで今回は、グッと予算を下げて“100万円以下”で狙えるBMWに注目。中古車として本当にお買い得なのかをチェックしてみます。
100万円以下で買えるBMW「1シリーズ」?
クルマの価格が上昇し、手ごろな新車が少なくなった今、かつては高価だった輸入車を中古で狙うという選択肢に注目が集まっています。なかでもBMW「1シリーズ」は、100万円以下という現実的な予算で、今や希少となったコンパクトFRを味わえる存在です。

今や希少な存在となってしまったFR(後輪駆動)は、スポーツカーを中心に中古車市場でも高値で取引されています。
そのため、FRそのものが高嶺の花になってしまったと感じる人もいるでしょう。しかし、2011年から2019年まで販売されていたBMWの2代目(F20型)1シリーズであれば、100万円という予算の範囲で十分に狙うことが可能です。
2019年に登場した3代目(F40型)、そして2024年に登場した現行モデル(4代目・F70型)では駆動方式がFFへと変更されており、この2代目が最後のFR・1シリーズとなります。
1シリーズは、BMWのエントリーモデルとして2004年に初代(E81型)が登場しました。ハッチバックを中心としたラインナップで、クーペやカブリオレも用意されていました(現行モデルのクーペは2シリーズへ移行しています)。
エントリーモデルと侮ることなかれ、2代目1シリーズはBMWのこだわりであるFRレイアウトと、約50:50の前後重量配分を実現したモデルです。
走行性能にも抜かりはなく、当時のこのクラスとしては珍しい8速ATを採用している点も大きな魅力といえます。
この8速ATはZF製の8HP系で、現在でもMモデルを含むBMWのFR車に幅広く採用されている名作トランスミッションです。
シームレスな変速と、エンジン回転数にリニアに連動する加速感は、今なお高い評価を受けています。こうしたBMWならではのメカニズムを100万円以下で味わえるのは、まさにバーゲンプライスといえるでしょう。
加えて、コンパクトなエントリーモデルだからこそ体感できる、軽快感のある走りも大きな魅力です。
一方で、輸入中古車となると気になるのが故障やメンテナンス面です。その点では、2015年以降の後期型2代目1シリーズがおすすめです。デザインの評価が高いだけでなく、トラブルリスクも比較的低い傾向にあります。
さらに、専門店では保証付きで販売されている個体もまだ多く、こうした条件の良い車両を選ぶことで安心感も高まります。
生粋のFRメーカーともいえるBMWが生み出したFRモデルを、2代目1シリーズなら100万円以下、かつ比較的低リスクで楽しむことが可能です。3代目以降がFFへと移行したことを考えると、今こそ狙い目といえる一台なのかもしれません。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。













































