斬新「ハイエース“トラック”」が超凄い! 2m超え「めちゃ広い荷台」採用で“車検OK”! 角目2灯「旧車デザイン」で“トラック化”したTSD「ハイトラッキン」TAS披露カスタムカーとは

前回の「東京オートサロン2025」で出展されたトヨタ「ハイエース」のカスタムカーに注目が集まりました。荷台を備えたという個性的なクルマ「Hi-Truckin’」を紹介します。

斬新なデザインに大注目のカスタムカー!「ハイトラッキン」

 毎年1月に開催されるカスタムカーの祭典「東京オートサロン」。次回も2026年1月から、幕張メッセで開催予定であり、どのようなカスタムカーが登場するのか期待が高まっています。

 前回の「東京オートサロン2025」でも非常に多くのカスタムカーやカスタムパーツが養生しましたが、TSD Styling(横浜市保土ケ谷区)が製作したカスタムカー「Hi-Truckin’(ハイトラッキン)」に多くの注目が集まりました。

しっかり作り込まれた「Hi-Truckin’(ハイトラッキン)」
しっかり作り込まれた「Hi-Truckin’(ハイトラッキン)」

 TSD Stylingは、スズキカスタムコンプリート横浜として、スズキ車の新車販売やカスタムを行うショップです。トヨタ「ハイエース」やスズキ「エブリイ」などの商用バンのカスタムをメインに手掛けています。

 前回、TSD Stylingが披露したハイトラッキンは、ハイエース バン(現行型・200系)をベース車両にした個性的なカスタムカーです。

 最大の特徴はリアセクションで、Cピラー以降がカットオフされ、「デッキバン」スタイルにカスタムされています。

 つまり商用バンであるハイエースに、トラックのようなデッキが装備されているわけです。何とも個性的で、イベントにふさわしいカスタムカーといえるでしょう。

 後部デッキは最大長2200mm(ゲート開時)×最大幅1535mm×最大高700mm、最大積載量は約1000kg。飾りではなく、本格的な荷物運搬にも対応できるデッキです。

 ちなみにノーマルのハイエースでは荷室は鉄板むき出しになっていますが、ハイトラッキンではラプター塗装(梨地塗装)を施すことで、汚れや傷を気にせず荷物を積載できます。

 リアゲートには横開き式と縦開きのふたつのパターンを設定。縦開きの仕様では、ナンバープレートホルダーを車体側に動かして、ゲートを開けたままの走行も可能です。

 また、Cピラー以降がカットオフされて強度が弱くなった部分は、残った車内側に設定した隔壁にビード(凹凸)構造を造って強化しています。

 さらに、大幅なカスタムにもかかわらず、車検もクリアできる設計も魅力です。リアシートは普通に使えますし、通常のハイエースバン同様、普通運転免許でも運転できる規格です。

 そして東京オートサロン2025の展示車では、新しいフロントマスク「シャイアンフェイス」を採用。

 シャイアンフェイスとは、1990年代に人気を博したシボレーのSUV「サバーバン」や「タホ」のうち、廉価グレード専用となっていた角目1灯のフロントフェイスの通称です。

 無骨でそっけない、シンプルなシャイアンフェイスですが、現代のクルマにはないデザインで斬新な印象を与えてくれます。

 ロアのメッキバンパー風ガーニッシュも配置されて、無骨で力強い外観に仕上がっています。

 またボディサイドにはメッキのフェンダーモールやワイヤーホイールを装備。懐かしさも感じられるクラシックアメ車のカスタムカーのような雰囲気です。

 インテリアはウッドステアリングやフローリング調の床、レザーの風合いとファブリック素材を再現したコンビシートカバーを採用。

 エクステリアとインテリアに共通する世界観が盛り込まれています。

 ハイエースをベース車両にトラック仕様にした理由について、製作担当者は当時、運転免許制度の変化にあると説明しています。

 準中型免許の新設により普通免許で2トントラックが運転できなくなり、若手消防隊員が今までの消防車に乗れないという課題が発生。

 この課題に対し、普通免許でも運転できる積載量1トンのハイエースの荷台にポンプユニットを搭載した消防車の製作を考えたことがきっかけとのこと。

 実際に消防ポンプ車も製作し、市販モデルの商用でも使えるように設計されています。

 TSD Stylingでは、荷台換装車として構造変更や予備検査費用なども含めたパッケージとして253万円(税込/登録諸費用別)で提供。

 ただのカスタムカーにとどまらず、地方の消防団でも採用される可能性を秘めた実用性の高いクルマです。

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Writer: TARA

トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。

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