トヨタ最新「“スライドドア”ワゴン」に注目! 全長4.4m“カクカクボディ”&めちゃ広ッな「快適内装」採用! キラリと光る「専用デザイン」の高級感がイイ! ジャパンタクシー最高級モデルとは?
近年は訪日観光客の増加や移動ニーズの多様化により、タクシーには快適性や安心性がこれまで以上に求められています。そうした環境の中で進化を続けてきたトヨタ「ジャパンタクシー」が2025年6月に一部改良され、最上級グレード「匠」はさらに磨き上げられた魅力を備えて登場しました。
専用装備が光る最高級モデル
近年、訪日外国人の増加や都市部での移動需要の多様化により、タクシーは単なる移動手段にとどまらず、「快適さ」や「安心感」を求められる存在へと変化しています。
高齢化による公共交通の補完役としても注目されるなか、車両自体の質の高さが利用者の評価に直結する時代となりました。
こうした背景の中で、2017年に登場したトヨタ「ジャパンタクシー」は、日本のタクシーを象徴するモデルとして着実に地位を築いてきました。
そして2025年6月、同車は一部改良を受け、さらに洗練された姿で市場に登場しました。

そのラインナップの最上位に位置するのが、こだわりを尽くしたグレード「匠」です。ジャパンタクシーの開発には、「日本らしいおもてなし」を体現するという明確な理念があります。
乗客が安心して移動できる空間を提供すると同時に、ドライバーが長時間運転しても疲れにくい快適性を追求し、発売以来寄せられた数々の意見や要望を取り入れて進化してきました。
2025年6月の改良では、営業車に欠かせない航続距離を伸ばすためにLPGタンク容量が52リッターから58リッターへ拡大され、さらにメーターのデザイン刷新により視認性が向上。
また「Toyota Safety Sense」が機能強化され、プリクラッシュセーフティの検知範囲の拡大、緊急時操舵支援や低速時加速抑制機能の追加など、より高度な予防安全が実現されています。
また、レーンディパーチャーアラート(LDA)やヘルプネット、eケアといった安心装備も標準化され、匠グレードにはブラインドスポットモニターをメーカーオプションとして選択できるようになりました。
タクシー需要が増える中、利用者の安全性向上に効くこれらの装備は重要なポイントといえるでしょう。
そんな匠グレードのボディサイズは全長4400mm×全幅1695mm×全高1750mm、ホイールベース2750mmという扱いやすい寸法で、広い室内空間を確保するためにスクエアな形状となっています。
広い開口幅と開口高、低めに設定されたフロアにより、年齢や荷物の多さを問わず乗り降りしやすい構造となっています。
ボディカラーは「深藍」「ブラック」「スーパーホワイトII」の3種類をラインナップし、都市の景観にも自然と馴染む落ち着いた色調が採用されています。
匠グレードならではのエクステリア装備として、フロント・リアバンパーのボディ同色塗装や、フロントグリル、バックドアガーニッシュ、リア左側サイドプロテクションモール、電動リモコンフェンダーミラー、アウトサイドドアハンドルなどへのメッキ加飾が施され、上質な輝きを加えています。
照明にはハロゲンではなくBi-Beam LEDヘッドランプとLEDクリアランスランプ、デイライトを採用し、夜間走行の安全性と質感を両立。
足元には15インチスチールホイール(樹脂フルキャップ・スーパークロムメタリック塗装)が標準装備され、より上質なアルミホイールをオプションで選択可能です。
インテリアは全車共通の5人乗りレイアウトを採用しつつも、匠グレードならではの質感が徹底され、ステアリングやシフトレバー、サイドレジスター、インサイドドアハンドルにメッキ加飾があしらわれています。
車内は清掃性と衛生性を両立した素材が選ばれ、抗菌仕様により日々の利用でも清潔感を保ちやすい設計です。
インテリアカラーは深い落ち着きを持つ「黒琥珀」を採用し、ビジネスシーンやホテル送迎など、格式ある場面にも対応できる空気感を醸し出しています。
快適装備として、寒い冬場に嬉しいリアシートヒーターや、車内の空気を循環させて温度ムラを抑える天井サーキュレーター(上下調整式)も標準装備。長時間乗車でも心地よさが続く空間づくりが徹底されています。
安全性能はプリクラッシュセーフティやオートマチックハイビームなどを備え、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>」に対応。幅広い世代のドライバーに安心を提供する構成となっています。
動力源には1.5リッターLPGハイブリッド専用エンジンを搭載し、最高出力100PSを発揮しながらWLTCモードで16.5km/Lという実用燃費を実現。環境負荷の軽減と経済性を両立しています。
これらの装備を備えたジャパンタクシー匠グレードの価格(消費税込み)368万600円。タクシー需要が高まる中、上質な移動空間と高い安全性、そして使いやすさを兼ね備えた“匠”は、まさに「現代のタクシーの理想形」と呼べる一台です。
Writer: 紫苑玲
栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。









































