道の駅ブチギレ! 怒りの「電気ぜんぶ消す!」“異常事態”に反響殺到!「大迷惑です…」「もっと厳しくしろ!」の声も! “苦情”にまみれた「憩いの休憩所」一体何があった!? 岡山
岡山県笠岡市にある道の駅「笠岡ベイファーム」では、2025年11月14日から、夜間の迷惑行為に対する対策として、照明設備の「全消灯」措置を14日から実施しています。公共の休憩施設であるはずの道の駅が、なぜ自らその機能を制限するかのような「苦渋の決断」を下さなければならなかったのでしょうか。
道の駅ブチギレ! 怒りの「電気ぜんぶ消す!」“異常事態”に反響殺到!
深夜のドライブ中、疲れを癒やすために立ち寄った道の駅が、もし「完全な暗闇」に包まれていたとしたら、ドライバーはどれほどの不安と不便を感じるでしょうか。
そんな異例ともいえる事態が、岡山県の主要幹線道路沿いにある人気の道の駅で現実のものとなりました。
国土交通省 岡山国道事務所は、県内の笠岡市にある道の駅「笠岡ベイファーム」において、夜間の迷惑行為に対する対策として、照明設備の「全消灯」を含む厳しい措置を2025年11月14日から実施しています。
公共の休憩施設であるはずの道の駅が、なぜ自らその機能を制限するかのような「苦渋の決断」を下さなければならなかったのでしょうか。

事の発端となっている道の駅「笠岡ベイファーム」は、2011年に開業した、岡山県内でも人気の観光スポットです。
国道2号のバイパスである「笠岡バイパス」沿いに位置し、広大な笠岡湾干拓地を活用したロケーションは開放感抜群。
敷地内には四季折々の花が咲き乱れる広大な花畑があり、春の菜の花、夏のひまわり、秋のコスモスと、シーズンごとに多くの観光客の目を楽しませています。
また、瀬戸内海の新鮮な魚介類やブランド牛である笠岡牛などのグルメも充実しており、地域の観光拠点として重要な役割を担ってきました。
設備面でも、普通車126台に加え臨時駐車場110台というキャパシティを持ち、24時間利用可能な休憩所やトイレを完備。
国道2号の本線からは少し離れているものの、夜間には長距離輸送を担うトラックドライバーや、ドライブを楽しむ一般ドライバーにとって、静かで安全に仮眠をとれる貴重なオアシスとなっていたのです。
しかし、そんな理想的な環境は、ある種の人々にとっても「好都合」な場所として目をつけられてしまうという、皮肉な結果を招くことになりました。
「広くて整備された駐車場」「深夜には人通りが少なくなる立地」そして「集まりやすいバイパス沿い」という条件が重なり、いつしか週末の夜になると、改造車やバイクを愛好する集団が集結する「ミーティングスポット」と化してしまったのです。
発表された資料画像には、金曜日の23時過ぎに多数のバイクが駐車場の一角を占拠し、我が物顔で集会を開いている様子が生々しく記録されています。
彼らは大声で談笑したり、愛車のエンジンを空吹かしして爆音を轟かせたりと、仮眠をとろうとする一般利用者や近隣住民の平穏を脅かす迷惑行為を繰り返していました。
当然ながら、周辺地域やインターネット上では苦情が殺到し、市役所や警察も看過できない状況に。
もちろん、管理者側もただ手をこまねいていたわけではありません。2023年7月には、最初の対策として駐車場の照明を「減光」する措置を講じました。
照明を暗くすることで、「愛車を見せ合う」という彼らの楽しみを奪い、自然解散を促そうとしたのです。
しかし、残念ながらこの程度の対策では彼らの行動を止めることはできませんでした。
ほとぼりが冷めればまた集まり、薄暗い中でも変わらず騒ぎ続ける状況に、ついに道の駅側は業を煮やし、今回の「最終手段」ともいえる強硬策に打って出ることを決めたのです。
それが、22時以降の「照明の全消灯」です。
この対策の狙いは明確です。自慢の愛車を持ち寄って集まる彼らにとって、互いのクルマやバイクが見えないほどの「完全な暗闇」は、その場に留まる理由を根底から奪うことになります。
真っ暗闇の中では、カスタムしたパーツを見せ合うことも、仲間と顔を合わせて談笑することも困難になります。
さらに、単に電気を消すだけでなく、警告看板の設置や、関係機関と連携した違法改造車両の徹底的な取締りも実施することで、まさに「兵糧攻め」と「実力行使」を組み合わせ、退路を断つ構えです。
同事務所はこの措置について、「利用者が安全で安心して休憩できるよう、また近隣住民の安心な暮らしを目指すため」としていますが、その言葉の裏には、マナーを守らない一部の利用者のために、本来の機能を制限せざるを得ない無念さが滲んでいるようにも感じられます。
※ ※ ※
このニュースに対し、SNSなどのネットコミュニティでは、マナー違反を繰り返す集団に対する厳しい意見が噴出しています。「自分たちで自分たちの首を絞めていることに気づかないのか」「こういうマナー違反者のせいでバイクやクルマの居場所がなくなっていく…」といった、自業自得であるという指摘が数多く見られるほか、「本当に休息したいドライバーにとって大迷惑」「一部の無法者のせいで、便利な施設が不便になっていくのが悲しい」といった、巻き添えを食う形となった一般利用者からの嘆きの声も上がっています。
さらに、「もっと厳しく取り締まるべき」「車両没収や逮捕など、法的なペナルティを強化してほしい」など、より踏み込んだ対応を求める声も少なくありません。
実は、こうした道の駅における迷惑行為対策は、ここ最近のトレンドになりつつあります。
広島県東広島市の国道2号沿いにある道の駅「西条のん太の酒蔵」でも、2024年12月から同様の騒音・集会対策として、夜間の駐車場全消灯や減速バンプの設置、監視カメラ映像を用いた警察への通報体制強化などを実施しています。
山陽道の主要幹線である国道2号沿いの道の駅で相次ぐ「暗闇化」は、もはや一部地域の局地的な問題ではなく、日本のクルマ文化が抱えるモラルの欠如という深刻な課題を浮き彫りにしています。
本来、すべてのドライバーのために開かれた場所であるはずの道の駅が、一部の心ない行為によって閉ざされていく現状。
今回の「笠岡ベイファーム」の決断は、私たち利用者に「自由と規律」の意味を、暗闇の中から重く問いかけているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。
















