新「“FR”セダン」発表! 精悍マスク×全長4.6m級の「ちょうどいいサイズ」! 520馬力の「V6TT」搭載の「高性能モデル」! スポーティ仕立てのアルファロメオ「ジュリア クアドリフォリオ コレツィオーネ」伊国で登場
アルファロメオは2025年12月1日、イタリア・トリノにおいてハイパフォーマンスセダン「ジュリア クアドリフォリオ」に、特別仕様車「コレツィオーネ」を設定し、発表しました。どんなモデルなのでしょうか。
世界限定63台! 伝説の「1963年」を称える究極のアルファ
ステランティスのアルファロメオは2025年12月1日、イタリア・トリノにおいてブランドの最高峰モデルである「Giulia Quadrifoglio(ジュリア クアドリフォリオ)」の特別仕様車、「Giulia Quadrifoglio Collezione(ジュリア クアドリフォリオ コレツィオーネ)」を発表しました。

今回発表されたジュリア クアドリフォリオ コレツィオーネは、単なる限定グレードに留まらず、アルファロメオが掲げる「イタリア、スポーティネス、レッド」というブランドの核となる価値観を具現化した芸術作品として位置づけられています。
生産はイタリアのカッシーノ工場で行われ、メーカー自らが「インスタント・クラシック(即席の古典的名車)」と認定するほどの完成度を誇ります 。
最大の特徴は、その妖艶なボディカラーです。かつての名車「33 ストラダーレ」に採用されていた伝説的な色「ロッソ・ヴィラ・デステ」を現代的に再解釈した新色、「ロッソ・コレツィオーネ・ジュリア」が採用されました。
従来のアルファレッドとは一線を画すこのボディ色は、光の加減によって赤から黒へと表情を変えるインクのように深い色調が特徴です。特にジュリアにおいては、極限のスポーツ性を表現するために、黒に近いダークな色合いが選ばれており、見る者を圧倒する重厚感を漂わせています 。
エクステリアには、軽量かつ高剛性なカーボンファイバー素材が惜しみなく投入されました。フロントのクアドリフォリオ・バッジやドアミラーカバーに加え、ルーフにもカーボンルーフを標準装備。
美しい織り目が露出したカーボンルーフは、視覚的なアグレッシブさを演出するだけでなく、車両の高い位置にある重量物を軽量化することで低重心化を図り、運動性能を飛躍的に高める機能的な役割も果たしています。
心臓部には、アルファロメオのエンジニアリングの粋を集めた最高出力520馬力・最大トルク600Nmを発生する2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されます。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、駆動方式は後輪駆動(FR)を採用しています。
この強力なパワーユニットには、アクラポビッチ製のエキゾーストシステムが標準装備されており、V6エンジン独特の咆哮をより官能的なサウンドへと昇華させています。
また、足回りにはカーボンセラミックブレーキシステムを採用。強力なストッピングパワーを保証すると同時に、焼結アルマイト加工が施されたキャリパーには赤い「Alfa Romeo」のシグネチャーが輝き、足元の美しさも追求されています 。
ボディサイズは、ベースモデルの数値を参考にすると全長4636mm×全幅1865mm×全高1435mm(欧州参考値)というDセグメントのサイズ感ですが、その中身はサーキット走行を見据えた本格的なスーパースポーツと言えます。
インテリアも、外観に負けず劣らず特別な空間に仕立てられました。ダッシュボードは上質なレザーで覆われ、赤いステッチが情熱的なアクセントを加えています。シートには、カーボンシェルを持つスパルコ製のスポーツシートを採用し、激しい横Gがかかるコーナリング時でもドライバーの身体を強固にホールドします。
さらに、レザーとアルカンターラを組み合わせたシート表皮には、「1 di 63 Collezione(コレツィオーネ 63台のうちの1台)」というシリアルナンバーが刺繍されており、オーナーに対して「世界に63台しかないクルマを所有する」というこれ以上ない優越感と満足感を与えてくれます 。
1923年のタルガ・フローリオでウーゴ・シボッチが優勝して以来、アルファロメオの最高性能車の証として受け継がれてきた「クアドリフォリオ」。
その伝統と、最新のテクノロジー、そしてイタリアの職人技が融合したこの「コレツィオーネ」は、まさに内燃機関時代の最後を飾るにふさわしいコレクターズアイテムとなるでしょう。
日本市場への導入台数は明らかにされていませんが、世界全体で63台という極めて少ない枠を巡り、争奪戦になることは間違いありません。
Writer: くるまのニュース編集部
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