新型「“3列6人/7人乗り”ミニバン」が快挙! フラットな「めちゃ広ッ空間」&“レトロ風デザイン”採用の「後輪駆動モデル」! 2つのカーオブザイヤーを受賞したVW「ID. Buzz」の魅力とは?
2025年12月4日に発表された「2025-2026 日本カーオブザイヤー」で、フォルクスワーゲン「ID. Buzz(アイディー バズ)」が「デザインカーオブザイヤー」と「インポートカーオブザイヤー」をダブル受賞しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
発表から半年…「カーオブザイヤーW受賞」の快挙!
2025年12月4日に発表された「2025-2026 日本カーオブザイヤー」では、フォルクスワーゲンのフル電動ミニバン「ID. Buzz(アイディー バズ)」が、「デザインカーオブザイヤー」と「インポートカーオブザイヤー」という2部門を同時受賞する快挙を成し遂げました。
国内外の注目モデルがひしめく中でのダブル受賞は、このモデルが電動化時代の新しいファミリーカー像として高く評価された証しといえるでしょう。
日本市場では2025年6月に正式発表され、その独創的なデザインと広い室内空間、そしてEVとしての総合力の高さが話題を呼んでいましたが、カーオブザイヤー受賞によってその評価が改めて裏付けられた形です。

ID. Buzzの魅力を語るうえで欠かせないのが、フォルクスワーゲンの名車「タイプ2」、いわゆる“ワーゲンバス”との深い結びつきです。
愛らしい佇まいや親しみを感じさせるフロントマスク、ツートーンカラーのボディなど、クラシックモデルを思わせる意匠が随所に盛り込まれています。
しかしその一方で、LEDの先進的なライティングや新世代VWロゴ、洗練されたボディシェイプなど、未来的な要素も巧みにミックスされ、レトロとモダンが心地よく融合した独自のデザイン性が大きな支持を集めています。
ボディは滑らかな曲線を基調としており、空気抵抗係数はミニバンとしては非常に優れたCd値0.285を実現。
見た目の柔らかさからは想像しにくいほど空力性能が高く、電費や高速走行時の安定性にも寄与します。
ボディカラーはモノトーンの3色に加え、キャンディホワイトを基調にしたツートーン3色を設定し、新旧ファンの心をくすぐる魅力的なバリエーションを揃えています。
室内空間は、EV専用プラットフォーム「MEB」の採用により、完全フラットの床を実現しています。
標準モデルのボディサイズは全長4715mm×全幅1985mm×全高1925mm、ホイールベース2990mmと余裕ある寸法で、ロングホイールベースモデルでは全長4965mm、ホイールベース3240mmへと拡大されます。
これにより、3列シート6人または7人乗り(ロングホイールベースモデル)の構成で広々としたキャビンが確保され、家族での旅行やアウトドア利用にも十分対応する使い勝手の良さが特徴です。
3列目シートは折りたたみだけでなく取り外しも可能で、荷室容量は標準モデルで最大2123リットル、ロングモデルでは2469リットルに達します。
車中泊や大きな荷物を積むレジャーシーンでも柔軟に対応できる点は、多くのミニバンユーザーにとって魅力に映るはずです。
また、左右のパワースライドドアやパワーテールゲートなど、日常的な使いやすさを高める装備が標準で備わるのも嬉しいポイントです。
インテリアカラーはブラックやグレー、グリーン、ブルーの4種類をラインアップし、ユーザーの好みに合わせた空間づくりが可能。
さらに「Travel Assist」や「Lane Assist」などの運転支援システム、大型タッチディスプレイ、LEDマトリックスヘッドライトといった先進装備も充実しています。
ロングホイールベース仕様には「Harman Kardon」製プレミアムオーディオシステムが採用され、走行中の快適性を一段と高めています。
パワートレインには、最高出力210kW(286PS)を発揮する後輪駆動モーターを搭載。アクセル操作に対して滑らかかつ力強く反応し、電動ミニバンらしい静粛性と上質な走行フィールを楽しめます。
バッテリー容量は標準仕様が84kWh、ロング仕様が91kWhで、航続距離はWLTCモードでそれぞれ524kmと554km。
150kWの急速充電に対応することで、長距離移動でも安心して使用できる利便性を備えています。
価格(消費税込み)は標準モデルが888万9000円、ロングモデルが997万9000円とプレミアムな設定ではあるものの、装備や性能を考えると妥当な範囲といえるでしょう。
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日本での発表から半年、そしてカーオブザイヤーのダブル受賞を経て、ID. Buzzは電動ミニバン市場の新たなリーダーとして存在感を強めています。
ワーゲンバスのDNAを未来へつなぎながら、最新のEV技術、ゆとりの室内空間、そして独創的なスタイルを高次元で融合したこのモデルは、単なる移動手段ではなく“新しいライフスタイルを提案するクルマ”として、これからの日本のミニバン市場においても確かな存在感を放ち続けることでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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