13年ぶりに復活!? 「新“オープン”SUV」まもなく登場か? “カクカク”4ドアボディに「ソフトトップ」採用! オーストリアに現れたメルセデス・ベンツ「Gクラス・カブリオレ」とは
独メルセデス・ベンツは2025年12月2日、伝説的なオフローダー「Gクラス」の新たなラインナップとして、「Gクラス カブリオレ」のプロトタイプによる走行テストを開始したと発表しました。
「Gクラス カブリオレ」実車テスト開始!
独メルセデス・ベンツは2025年12月2日、伝説的なオフローダー「Gクラス」のモデルファミリーを拡大するため、新型「Gクラス カブリオレ」のプロトタイプによる走行テストを開始したと発表しました。

メルセデス・ベンツが公開した情報によると、伝説的なGクラスファミリーの拡大に向け、新型「Gクラス カブリオレ」のタフなテストプログラムが始動しました。
注目すべきは、そのボディ形状です。かつてのGクラス カブリオレといえば、ショートホイールベースの2ドアモデルが通例でした。しかし、今回テストが開始されたプロトタイプは、ロングボディの「4ドア」仕様とみられます。
もし4ドアのフルオープンとして登場すれば、2017年にマイバッハブランドから限定販売された「G650 ランドレー」を彷彿とさせますが、メルセデス・ベンツブランドのカタログモデル(あるいは特別仕様車)としては極めて異例のパッケージングとなります。
実は、この4ドアのGクラス カブリオレという特異なパッケージングには、伏線とも言える動きがありました。本家メルセデスの発表からわずか1週間前の11月24日、ドイツの著名チューナー「BRABUS(ブラバス)」が、現行Gクラス(W465)をベースにしたコンプリートカー「ブラバス800カブリオ」を発表していたのです。
ブラバスのモデルは、5人乗りのロングボディをベースに、世界初のカーボン製ルーフボウなどを組み合わせた電動ソフトトップを採用。800馬力を発生するV8エンジンを搭載し、価格は約1億6000万円からという超弩級モデルです。
今回メルセデス・ベンツがテストを開始したプロトタイプも、ブラバス同様に4ドアボディを持っていることから、ルーフ開閉のメカニズムなどで何らかの技術的共通点や、サプライヤーの共有がある可能性も否定できません。
メルセデス・ベンツのGクラス カブリオレは、2013年に生産終了となった200台の限定車「G500ファイナルエディション200」が最後でした。今回、順調に開発が進み2026年に市場投入されれば、実に約13年ぶりの復活となります。
開発チームは現在、オーストリアにてダイナミックなロードテストおよびテストトラックでの試走を行っています。エンジニアたちは、オープンエアのドライビング体験においても、Gクラスならではの唯一無二のフィーリングを確実に提供できるよう、包括的なデータを収集しています。
その後、プロトタイプはスウェーデンへと向かい、凍てつく気温と雪深い風景の中で過酷なウィンターテストに挑む予定です。この極限環境下でのテストを通じて、新型カブリオレの堅牢性、ドライビングダイナミクス、そして信頼性が徹底的に証明されることになります。
リリースの中でメルセデス・ベンツは、このモデルを「スペシャルエディション」と表現しています。そのため、通常のカタログモデルとしてではなく、台数限定などの特別なモデルとして販売される可能性が高まっています。
ブラバスが先行して見せた「4ドア・オープンG」の世界観を、本家メルセデス・ベンツがどのように仕上げてくるのか。電動化技術を含めたパワートレインの詳細など、今後の続報に注目が集まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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