三菱「新型デリカD:5」まもなく発売へ! 唯一無二の「本格4WDミニバン」が再び“大進化”! 独自の高性能システム「S-AWC」新たに搭載で魅力UP! 大幅改良モデルの中身は?
三菱自動車は「デリカD:5」を大幅改良し、今冬に発売します。登場18年を迎えるロングセラーモデルですが、その進化ポイントを若手自動車ジャーナリストの西川 昇吾氏が解説します。
見た目以上に「中身」が大幅進化
三菱自動車は、大幅改良したSUVミニバン「デリカD:5」を2025年10月29日開催の「ジャパンモビリティショー2025」で発表し、予約注文を翌30日から開始しました。
デリカD:5は現行モデルが登場してから18年という長いモデルライフとなっていて、目新しさを感じないという声もあるかもしれませんが、そんなことはありません。今回の進化のポイントを改めて見つめなおしてみましょう。

まず、見てわかるエクステリア部分の変化から紹介していきます。
エクステリアでは前後のバンパーとフロントグリル、そして18インチアルミホイールのデザインが変更となりました。バンパーは立体感のあるデザインになり、ブラック基調になったグリルも相まって、フロントフェイスはより力強い印象となりました。
そんな印象をより加速させているのがホイールアーチモールで、よりタフな雰囲気の立ち姿となっています。
インテリアで大きな変更点はメーターです。
8インチの液晶ディスプレイメーターとなり、より先進的な印象となりました。こちらには後述する進化した4WDシステムの制御情報も表示できるので、液晶ディスプレイメーターの採用は機能的にも効果のある変更といえます。
またシートには撥水機能付きのスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートが用意されており、高級感と機能性の両立を実現しているのが特徴です。
このように、見てわかる変化も大きな今回の大幅改良ですが、最大のポイントはメカニズムにあるといえます。それが、三菱自動車独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」の搭載です。
4輪の駆動力と制動力を最適に制御するS-AWCは、もともとデリカD:5が持っている高い悪路走破性をさらに高めました。
これに加えて、優れた直進安定性と操縦性の実現にも寄与しているので、より走りに磨きがかかった大きな進化となっているのです。
さらに運転支援システムも強化されています。「衝突被害軽減ブレーキシステム」は車両と人物に加えて、自転車も検知可能となったほか、「誤発進抑制機能」は後退時のアクセル踏み間違えにも対応しています。
パーキングセンサーも追加され、マルチアラウンドビューモニターのカメラ画質が3倍になるなど、駐車時の運転支援システムもすぐれたものへとなりました。
オフロードを「ガチ」で走れるミニバンという、唯一無二の価値を持つデリカD:5。
今回の大幅改良でオフロードもオンロードもより強く、より快適になりました。長いモデルライフを送ってはいますが、まだまだその魅力を放ち続けるのは間違いありません。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。























































