ヤマハの「和製スーパーカー」! “全長4m”以下の「“軽量”ボディ」採用の「スポーツモデル」が話題に! まさかの”750kg以下”に「夢のよう」の声も…「スポーツライド」とは

ヤマハが2015年の東京モーターショーで公開した「Sports Ride Concept」は、二輪メーカーによる四輪への挑戦という異例の試みでした。 市販化は叶わなかったものの、今もファンの記憶に残り続けています。

バイクメーカーのスポーツカー!

 これまで開催されてきた自動車イベントでは、数多くのコンセプトカーが披露されてきましたが、ヤマハが2015年の東京モーターショーで世界初公開した「Sports Ride Concept(スポーツライドコンセプト)」は、二輪メーカーによる四輪挑戦という稀有な事例として今なお記憶に残っています。

 公開から年月を経た現在も、ユーザーの間で反響が広がり続けています。

内装のデザインにも強いこだわり!
内装のデザインにも強いこだわり!

 ヤマハは1992年に「OX99-11」で四輪挑戦を試みましたが、市販化は経済危機で中止。その後に登場したスポーツライドコンセプトは、「もしヤマハがスポーツカーを創ったら」というテーマを具現化したモデルでした。

 根底には二輪哲学「エレメンタリズム」があり、F1デザイナーのゴードン・マレー氏による「iStream Carbon(アイストリーム カーボン)」構造を採用。

 カーボンとハニカムコアを組み合わせたモノコックにより、車両重量はわずか750kgという驚異的な軽さを実現しました。

 ボディは全長3900mm×全幅1720mm×全高1170mmのコンパクトサイズで、ヤマハのフラッグシップスーパースポーツバイク「YZF-R1」を想起させるLEDライトやセンター出しマフラーを備えています。

 インテリアは2シーターで、カーボンやアルミ、レザーを組み合わせ、さらに楽器部門製の木製パネルを構造材に採用するなど、独自性を際立たせました。

 駆動方式は後輪駆動(RWD)とされましたが、エンジン位置は明確にされず、軽量哲学を貫いた設計思想が特徴です。

 しかし市販化は実現せず、2019年にヤマハは四輪開発から撤退。背景には「投資に見合うリターンが見込めない」という経営判断がありました。

 技術はゴードン・マレー・オートモーティブに継承され、後の「T.50」「T.33」に活かされています。

※ ※ ※

 ユーザーからは「750kgの軽量スポーツカーは夢のよう」「ヤマハらしい挑戦にワクワクする」といった技術面への称賛が寄せられています。

 さらに「バイクの魂を宿したデザインが斬新」「市販されていたらぜひ欲しかった」という声も目立ち、ファンの熱量を感じさせる反響となっています。

 市販化こそ実現しなかったものの、スポーツライドコンセプトはヤマハの哲学と技術力を示す象徴的なモデルとして、軽量スポーツカーの可能性を提示した存在であり、今も多くの人々の記憶に残り続けています。

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Writer: シープロダクション

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