トヨタ「新プロボックス」発売! 最新仕様の「ハンドル&メーター」&めちゃ“便利な機能”採用! 23年超の「“ド定番”商用ライトバン」いつ全面刷新する? 次期型の姿とは!
トヨタ「プロボックス」の一部改良モデルが発売されました。安全性能やメーター・ハンドル周りが刷新されましたが、登場から23年を迎えたモデルだけに、全面刷新も気になるところです。どのようなモデルに進化するのか、予想してみました。
最新仕様の「ハンドル&メーター」&めちゃ“便利な機能”採用!
トヨタの商用ライトバン「プロボックス」が2025年11月25日に一部改良を受け、発売されました。
プロボックスは、4ナンバー枠に収まるボディサイズや最小回転半径4.9mという小回り性能の高さが美点で、プロ向けの「はたらくクルマ」の定番モデルになっています。
最新のプロボックスはどのような進化を遂げたのでしょうか。

今回の一部改良では、1.3リッターガソリン車が廃止され、1.5リッターハイブリッド、1.5リッターガソリン車に集約されました。
安全面では、「トヨタ・セーフティ・センス3」へのアップデートが図られており、衝突被害軽減ブレーキの「プリクラッシュセーフティ」が昼間のオートバイも検知対象になったほか、交差点での支援拡大も盛り込まれています。
さらに、歩行者が飛び出してくるかもしれないなど、リスクを先読みし、さり気なく安全運転をサポートする便利な「プロアクティブドライビングアシスト」も標準装備されました。
こちらは、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないように、ステアリングやブレーキ操作がサポートされるほか、先行車や前方にコーナーがある場合に減速操作を補助し、頻繁なアクセルとブレーキの踏みかえ操作を軽減。
ブレーキとアクセルペダルの踏み間違い事故防止にも対応。店舗の駐車場などで前後方向に障害物がある場合、衝突による被害を緩和する「パーキングサポートブレーキ」が標準搭載されています。
見た目での変化が大きいのはインパネで、メーターデザイン変更により4.2インチマルチインフォメーションディスプレイが採用され、視認性や情報表示が向上。
そのほか、「バックモニター内蔵式自動防眩インナーミラー」(メーカーオプション)と「ナビ画面表示式」(販売店オプション)が選択できるようになりました。
操作性では、ステアリングスイッチが加わり、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従式で保持機能はなし)や車線維持機能、オーディオやハンズフリー通話などが手元で容易に操作できます。
さらに、泥や砂などの汚れからシートを保護し、掃除やメンテナンスの負担を軽減するシートカバーの「シートプロテクトカバー(ブラック/)」が新設定されたのもトピックス。拭き取り性能の高い合成皮革が使われていて、職種によっては、汚れやすいプロユースでも車内を清潔に保てます。
一部改良を受けたばかりのプロボックスですが、2002年の現行モデルすでに登場から23年超が経ち、次期型があるのか、あるとすればどのようなモデルになるのかも気になるところです。
あくまでも予想になりますが、一部改良を受けたばかりですので、次期型が出るとしても少なくても2~3年後になるかもしれません。ボディサイズは、4ナンバー枠を堅持する、もしくは超えても大きすぎないことがユーザーニーズといえるでしょう。
また、電動化が待ったなしのなか、次期型は少なくてもハイブリッド専用車になる可能性も高そうです。ただし、フリートニーズを満たすため、価格設定も重要となります。そうなると、電池コストが上乗せされて価格が高くなりがちなバッテリーEV(BEV)化は考えにくいでしょう。
長距離移動も多い商用モデルだけに、航続距離にも不安を残すBEV(とくに低価格帯モデルのBEVはバッテリー容量を減らすことで価格を抑える傾向あり)ではなく、PHEV(プラグインハイブリッド)であればまだ可能性があるかもしれません。
そして耐久性の高さ、つまり、走行距離を重ねてもへこたれないタフさも必須で、軽い車両重量(現行型の車両総重量は1615kg~1695kg)を活かした軽快な走りもより求められると想像できます。
次期型プロボックスは、厳しい時代の要請に応えつつも、日本のビジネスを支える商用車としての「タフネス」と「経済性」というアイデンティティをいかに守り抜くか、その開発の方向性に期待と注目が集まります。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。











































