愛煙家減少で消えた車内装備「灰皿/シガーライター」はいま… 社外品は意外と売れてる?
シガーライター標準装備車もまだある! 愛煙家に優しい車種は…?
自動車メーカーは、愛煙家のための装備を現在も用意しているのでしょうか。前述のとおり灰皿については、インパネから引き出すようなタイプはほとんどなくなり、オプションでボトル型の灰皿が用意されている程度です。とはいえ、引き出すタイプの灰皿は、スズキの軽バン「エブリイ」ではオプションとして設定されています。
シガーライターも多くの場合オプションです。軽バンや軽ワゴン、トラックなどに比較的多く設定されていますが、乗用車ではオプションでもあまり見られません。たとえば現在、ホンダの乗用車でディーラーオプションとしてシガーライターが設定されているのはたった1車種。セダンの「グレイス」です。
「昨今は車内で喫煙される方も減っていますが、『グレイス』はユーザーにご年配の方が多く、シガーライターのご要望があることから設定しています」(ホンダ車の純正アクセサリーを販売するホンダアクセス)
他社においても、セダンはシガーライターのオプション設定が比較的多い傾向です。たとえば日産「シルフィ」は現在もシガーライターが標準装備になっています。
では、かつてあった内蔵の灰皿やシガーライターは現在、何になっているのでしょうか。
インパネに灰皿のあった場所は、オープンタイプの小物入れ、あるいは引き出すタイプのグローブボックスなどに、シガーライターを差し込んでいたシガーソケットはおもに、FMトランスミッターなどのアクセサリーへ電源を供給するだけのアクセサリーソケットに変わっています。
これらは耐熱仕様ではありません。カーメイトのシガーライターにも、アクセサリーソケットにシガーライターを挿入するとショートするとの注意書きが。引き出すタイプのグローブボックスも、灰皿だと思ってたばこを入れると焦げる恐れがあります。シガーライターのオプションも多くの場合、アクセサリーソケットをシガーライター用のソケットに交換したうえで取り付けられます。
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