日産が「“新型”エルグランド」発売へ! 15年ぶり全面刷新する「キング・オブ・ミニバン」にすでに“問合せ”殺到! 強敵「アル・ヴェル」打倒の渾身の1台に「日産回帰」する客も?
日産が2026年に発売予定の新型「エルグランド」について、販売店に話を聞いてみました。
待望の新型エルグランド、発売は2026年夏 すでに期待大
2025年10月に開幕した「ジャパンモビリティショー2025」において、ついに発表された日産の新型「エルグランド」。
ユーザーから寄せられた反響について、首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。

1997年5月にデビューしたエルグエランド。意外に思われるかもしれませんが、実質的なライバルである「アルファード(初代)」がデビューしたのは2002年5月。
奇しくも、エルグランドが2代目へとフルモデルチェンジした同年・同月なのです。
その後、アルファードは2008年5月に2代目に、2015年1月に大ヒット作となった3代目、そして2023年6月に現行モデルにあたる4代目へとフルモデルチェンジしていきます。
いっぽうでエルグランドはというと、2010年8月に3代目へとフルモデルチェンジされたあとは一部改良とマイナーチェンジを繰り返して現在にいたります。
アルファードは6〜8年ごとにフルモデルチェンジしているので、いかにエルグランドのモデルライフが長かったことが分かります。
それはさておき、先日開催されたジャパンモビリティショー2025において、4代目となる新型エルグランドが先行公開されました。
「The private MAGLEV」、つまりリニアモーターカーをデザインコンセプトとし、「時を超えて受け継がれる日本のDNAを具現化した」と日産が主張するデザイン、そして「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を全面に採用しています。
ボディサイズは、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mmと、ライバルのアルファード(全長4995mm×全幅1850mm×全高1935-1945mm)以上のボリュームがあるため、信号待ちで両車が並んでも見劣りしないことが予想されます。
パワートレインには、新しく設計された1.5リッターの発電専用エンジンと、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機をまとめた「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」で構成された「第3世代e-POWER」を採用。
さらに電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の最新バージョンが搭載されるなど、走りの面でも期待が高まります。
また、国内モデルとしては初となる14.3インチの大画面統合型インターフェースディスプレイを採用するなど、装備面も充実しており、2026年にデビューするであろうニューモデルのなかでも注目度の高い1台となるのは間違いなさそうです。
発売は2026年夏とアナウンスされている新型エルグランド、ディーラーに寄せられている反響について、11月下旬に首都圏にある日産ディーラーに問い合わせてみました。
「開口一番『予約はいつからできるのか』といったお問い合わせが多いです。
とにかく、いの一番に納車して欲しいというお客様が多いですね。
現在、エルグランドをお乗りいただいているお客様だけでなく、アルファードやヴェルファイアをお持ちのお客様からのお問い合わせも非常に多い印象を受けます。
レクサスのSUVをお乗りの方から、ジャパンモビリティショー会場で実車を見て『初めてミニバンでカッコイイと思った』とお乗り換えを検討したいというお声もいただいております」
かなり注目度が高いようなので、別の日産ディーラーにも問い合わせてみました。
「もともと日産のファンで、『さすがにもうフルモデルチェンジはないと思っていた』とエルグランドからアルファードにお乗り換えのお客様が『新型が出るならまたエルグランドに戻るよ』と、久しぶりにご連絡をいただけたのは嬉しかったですね。
当店でもお客様と長いお付き合いをさせていただいているセールススタッフほど『アルファードやヴェルファイアに流れてしまったお客様を取り戻す』と気合いが入っています。
ボディサイズが現行モデルよりも約30mm長く、45mm広く、160mm高くなったことはもちろん、現行アルファードやヴェルファイアよりも大きい。
かつての『セルシオ』と『シーマ』ではありませんが、『ホンのわずかでも大きい』ことがお客様にとって重要な意味合いと持つことがあるんですね。
今回の新型エルグランドと現行アルファードやヴェルファイアにも、このことが当てはまるのではないかと感じています。
我々現場サイドとしてもアピールポイントになりますから」
新型エルグランドのデビューにより、にわかに盛りあがりを見せているLクラスミニバン市場。
アルファードやヴェルファイアの無双状態に対して、新型エルグランドがどこまで食い込むことができるでしょうか。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。






























































