スバルの「新“5ドア”スポーツカー」に注目! 6速MTに「水平対向ターボ4WD」搭載で「インプレッサ級」の“手頃な価格”も実現? JMS披露の「Performance B STI」コンセプト 実現するのか
スバルが「ジャパンモビリティショー2025」で披露した「パーフォーマンス B STI コンセプト」について、その中身や「販売ができるのか」ということについて探ってみました。
スバルファン期待の「パフォーマンスB STIコンセプト」とは
スバルは2025年10月29日に開幕した「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」でSTIコンセプトカー「パフォーマンスB STIコンセプト」を初公開しました。
純ガソリンエンジンを搭載し、今にも販売されそうな雰囲気ですが、その中身や販売できるのかを探ってみたいと思います。
![スバル「Performance-B STI concept」[ジャパンモビリティショー2025]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/11/20251126_subaru_sti_b_000.jpg?v=1764131842)
JMS2025からさかのぼること5ヶ月前。2025年5月末から6月1日にかけて行われた、「スーパー耐久富士24時間レース」の最中に開かれた、スバルのラウンドテーブルで謎の黒いマシンの写真が公開されました。
「詳細はJMSで明らかにされます」というアナウンスだけで。この時は何も発表されませんでした。
そしてJMSでスバルブースに展示されたパフォーマンスB STIコンセプトが、この謎の写真のマシンそのものだったのです。
多くの報道が行われている通り、スバルが現在持っている技術資産をうまく融合させて作り上げたのがこのコンセプトカーとなります。
同社の藤貫 哲郎 取締役専務執行役員/CTO(最高技術責任者)は、「このクルマはメンバーにやりたいことがあるなら、やりたいようにやれば良いと言った結果、盛りだくさんのクルマに仕上がっています。しかし、実際は『素うどん』のようなベースとなるクルマを仕立てて、そこからSTIであったり、アフターマーケットなどを含めて、カスタマイズして育てていくクルマになれば良いという、一つの提案」と言います。
パフォーマンスB STIコンセプトのベースとなるボディは「クロストレック」を使用しています。スバルのフラッグシップは「WRX S4」ですが、ボディサイズの拡大や価格のアップに伴い、多くの人にとって手に入れやすい車両ではなくなっているのも事実です。
そこでコンパクトかつ価格帯も比較的安い「インプレッサ/クロストレック」が選ばれたのだと考えられます。
奇しくもモータースポーツに使うにも、コンパクト系のボディの方が使いやすいこともあるため、このスタイルで登場したことで「ラリーに復活を」などの声が多く聞こえたのも事実ですし、ラリー車に寄せたデザインになっているようにも見えます。
細部を見ていきましょう。エンジンに関してパフォーマンスB STIコンセプトには「水平対向ターボエンジン」が搭載されるとしか発表されていません。現状スバルが所有しているエンジンで考えると、「FA24」型水平対向4気筒ターボエンジンが妥当と思えます。
しかし、前述のスーパー耐久のラウンドテーブルでは、もう1枚謎の写真が公開されていました。それが「新エンジンの火入(ひいれ)式」です。その時すでに新しいエンジンの開発が進み、工場の火入式も行ったという物でした。
この新しいエンジンについても何も発表されていませんが、ひょっとしたらこのエンジンが搭載される可能性もないこともないでしょう。このエンジンに関しては続報を待ちたいところです。
ミッションに関してはMTを載せるといっていますし、実車も6速MTのシフトノブが見えますし、その下には「DCCD(ドライバーズコントロールデフ)」コントローラーが見えます。
WRX STIと同様の6速MTとDCCD付きセンターデフ式AWDは、ドライバーの好みに合わせて、前後輪のトルク配分を自由に行える物です。長年インプレッサWRX STIで鍛えられてきたDCCDをさらに進化させたものだと思えます。
現在スバルがスーパー耐久で戦っている、「ハイパフォーマンス X フューチャーコンセプト(通称ハイパフォX)」にもこのDCCDは装着されており、ドライバーの好みのセッティングを登録しておくことも可能ですし、任意に前後トルク配分を選べることも可能なように、制御もいろいろ進化しているものです。
この進化したDCCDがパフォーマンスB STIコンセプトに搭載されるのであれば、今スーパー耐久で実験している研究が、市販車に生かされるということになり、スーパー耐久で市販車を鍛える意味が繋がっていきます。






























