スバルの「新“5ドア”スポーツカー」に注目! 6速MTに「水平対向ターボ4WD」搭載で「インプレッサ級」の“手頃な価格”も実現? JMS披露の「Performance B STI」コンセプト 実現するのか

スバルが「ジャパンモビリティショー2025」で披露した「パーフォーマンス B STI コンセプト」について、その中身や「販売ができるのか」ということについて探ってみました。

「WRCカー」をイメージする外観に 販売はできるのか?

 フットワークに関しては、ブリヂストン「RE-71RS」255/40R18サイズが装着されていました。組み合わされるホイールはBBS製STIホイールです。ホイールに「RI-A003」の刻印が見えましたので、サイズは18×9.5J+22というサイズです。

 ホイール奥にはSTI製ブレンボブレーキキット、フロント6ポット、リア4ポット、合わせてドリルドディスクブレーキが見えます。ここはまさに現在持ち合わせているアセットをうまく組み合わせた物です。

スバル「Performance-B STI concept」[ジャパンモビリティショー2025]
スバル「Performance-B STI concept」[ジャパンモビリティショー2025]

 サスペンションに関しては見えず、どのような物が装着されていたのか不明です。

 マフラーはSTI製のクロストレック用センター2本タイプが装着されています。リアアンダーディフューザーが大きく開口していることもあり、マフラーの存在感も大きくなっていました。

 エアロに関しては、いろいろな工夫が施されていました。

「レヴォーグレイバック」に似ていますが、フロントマスクはオリジナルの物です。ヘッドライトは「レヴォーグ」やWRX S4と同じシャープな小さめのもの。ボンネットは同じくレヴォーグ・WRX S4と同じ物。フロントフェンダーも同様です。

 オーバーフェンダーは専用に作り上げ10cm程度拡幅されているように見えます。

 実際の車両寸法は公表されていませんので、想像になりますが、おおむね10cm程度と思えます。リアのオーバーフェンダーも同様に拡幅され、前後ともフェンダー内の空気を流せるような仕組みになっています。

 フロントフェンダーはレヴォーグ・WRX S4と同じながら、ドアはクロストレックということで、キャラクターラインの繋ぎなどに苦労と工夫のあとが見えますが、うまく処理しているのが見えます。

 リアスポイラーはWRC(世界ラリー選手権)参戦車両のような大型スポイラーが装着されていて、その迫力は驚くほどです。実際にリアハッチを開けてもスポイラーはルーフに当たらないとのことです。

 このリアスポイラーがあることで、「WRC復活へ!」というファンの声が多く聞こえたのかもしれません。今のところはWRC復活などのアナウンスはありませんが、ファンが希望を込めているのは理解できます。

 またフロントガラスにはスバルが得意とするアイサイトに使用される3眼カメラも装備されています。高速道路などを快適に走るのに非常に便利なアイサイトXも装備されることでしょう。

 アイサイトとMTの組み合わせも、「BRZ」のMT車に搭載したように、MTでもアイサイトが使えるようになってきていますので、この車両が販売されるようであれば、このあたりもさらに進化していることでしょう。

 各部を詳細に見ていくと、現在スバルが持っている技術資産をうまく組み合わせているのが分かります。

 では、いざ販売できるかというと、そこは難しいかもしれません。なぜならばCAFE規制があるためです。

 CAFE規制とは、自動車メーカーに対し、販売する自動車の企業平均燃費(二酸化炭素排出量)が一定の基準を満たすよう義務付ける規制で、基準を達成できない場合、メーカーには罰金が科されます。

 この規制は、燃費向上とCO2排出量削減を目的としています。

 どのメーカーもこのCAFE規制の中でいかに燃費が良く、二酸化炭素量を減らすかの工夫をしています。

 トヨタがなぜ多くのハイパフォーマンス車を出せるかといえば、ハイブリッド車を多く販売し、二酸化炭素の排出を抑えることができているためです。二酸化炭素排出量を抑えることで。相対的にハイパフォーマンス車を出せる余裕があるわけです。

 スバルは残念ながら、ハイブリッド車やバッテリーEV車の比率がまだ低く、ハイパフォーマンス車を出す技術やアセットを持っているにも関わらず、市場に出せない状態です。

 パフォーマンスB STIコンセプトのような純ガソリン車のハイパフォーマンス車を世の中に出すためには、企業全体として二酸化炭素排出量を下げていかなくてはなりません。

 多くのユーザーが、「このまま出してくれればすぐに買う!」と言ってもスバルは販売できない可能性があります。

 ここが、藤貫CTOが言う「時間はかかってもいつかは出したい、出せるようにしたい」という思いが滲み出ている部分だと思います。

 金額面に関しても「なるべく安く」ベース車両を出せるようにして、その後カスタマイズなどを行い、ユーザーが楽しめるような育てるクルマにしていくためには価格を下げる必要がありますが、MTの販売比率は全世界的に見ても少なくなっています。

 その中でMT車をどう販売していくのか。価格設定なども難しい場面が出てくると思います。

 スバルのエンジニアは、このような夢と希望と現実的な車両を作り出せる技術を持っています。そしてユーザーも欲しいという気持ちを持っています。

 時代の巡り合わせがうまく噛み合った時に販売が行われるかもしれません。その時にはさらに進化した技術が組み合わされるかもしれません。

 希望を持ってその時を待ちたいと思います。

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Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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