トヨタ「最新カローラFX」に注目! レトロな旧車デザイン×黒い巨大ウイングがカッコいい! 白ホイールもサイコーな「スポーツグレード」カナダ仕様とは!
トヨタはカナダで「カローラハッチバック」の限定モデル「FXエディション」が発表しました。北米市場で「カローラFX」をオマージュしたモデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。
レトロな旧車デザイン×黒い巨大ウイングがカッコいい!
2025年5月、トヨタのカナダ法人が特別仕様車「カローラハッチバック FXエディション」を発表しました。
この特別仕様車は、北米市場で人気だった名車「カローラFX」をオマージュしたモデルです。
一体どのような特徴があるのでしょうか。

カローラハッチバック FXエディションは、「カローラハッチバック(日本名:カローラスポーツ)の特別限定車。
「SE」グレードをベースに、かつて北米市場で高い人気を誇ったホットハッチカローラFXの1.6リッターモデル「カローラFX16」風にカスタムしているのが特徴です。
例えば、ブラック仕様の大型リアスポイラーのほか、足元を彩る18インチのホワイトアルミホイールはカローラFX16をオマージュしたパーツ。全体的にどことなくクラシックな雰囲気のある一台です。
このカローラハッチバック FXエディションは、北米市場限定で1600台のみが販売されるということもあり、日本で手に入れるのは困難となっています。
カローラハッチバック FXエディションのオマージュ元であるカローラFXは、トヨタが1984年に発売したハッチバックタイプの乗用車。カローラの派生車種で、日本では1995年まで全部で3世代が発売されました。
ちなみに名前の「FX」は「FF 2BOX」の略。当時のキャッチコピーは「2BOX上級生」でした。
1984年登場の初代モデルは、全長3970mm×全幅1655mm×全高1380mmのコンパクトなハッチバックボディに、力強い走りを生み出すエンジンを搭載。最終的なエンジンラインアップは1.3リッター、1.5リッター、1.6リッター、1.8リッターの4種類です。3ドアに加え5ドアモデルも用意されました。
最上位グレードに当たる「GT」は1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載しており、エアロパーツの装備や足回りのチューンなど、走りに特化したモデルでした。レースシーンでも活躍を見せたものの、同時期に発売されていたFRクーペ「AE86」(カローラレビン)の人気も根強く、日本でのカローラFXの販売はそこまで伸びませんでした。
1987年にフルモデルチェンジが行われ、2代目カローラFXが登場します。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1655mm×全高1365mm。初代から大きな変化はありませんが、全体的に角張っていた初代と比較し、やや丸みを帯びたラインになっているのが特徴で、新時代のハッチバックといえるエクステリアデザインでした。
エンジンは1.3リッター、1.5リッター、1.6リッターのいずれも新開発モデルを採用。1989年のマイナーチェンジで後期モデルが登場し、GTグレード用エンジンの最高出力が140psへとパワーアップしています。
内外装も変更され、特にエクステリアはさらに丸っこいデザインになっています。
2代目も日本ではあまり受け入れられませんでしたが、海外では個性派ホットハッチとして初代から引き続き高い人気を獲得しました。
1992年には最終モデルとなる3代目がデビュー。時代の流れからか、「角張ったデザイン」ではなく、丸みを帯びたスマートかつ洗練されたデザインへと進化。またボディタイプも国内は3ドアハッチバックのみの展開となります。
エンジンは性能が異なる2種類の1.6リッターモデルを用意。まず5バルブの4A-GE型で、最高出力は160ps。もう一方は最高出力115psの4A-FE型となっていました。
この3代目モデルは人気が高かった海外市場で1991年にデビュー。その後、日本では1年遅れでの販売となりました。
デザインやスペックを見ても正常進化といえる3代目でしたが、先代までの不振から脱却することができず、日本市場では1995年に販売終了。早々に撤退となってしまいました。
しかし、海外では人気が高かったことから、欧州は1996年、オーストラリアでは1997年まで販売が継続されました。
※ ※ ※
カローラFXは日本だと現在ではほとんど見掛けませんが、海外では今でも人気のモデルです。
そのため、北米限定のカローラハッチバック FXエディションに注目が集まっていますし、今なら日本でも人気が出るかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。


















































