日産が新型“四輪駆動”モデル「ナバラ」初公開! “ダイナミック”な「テラノ」顔×全長5.3m級の「堂々サイズ」! 新型「4WDピックアップトラック」豪州で発表

2025年11月19日、日産の豪州法人は新型ピックアップトラック「ナバラ」を発表しました。オーストラリアおよびニュージーランドにおいて、2026年の第一四半期から販売を開始する予定です。

往年の「D21型」をほうふつとさせる「伝統的マスク」を採用

 日産のオーストラリアにおける販売会社である豪州日産は2025年11月19日、新型ピックアップトラック「ナバラ」を発表しました。

 オーストラリアおよびニュージーランド市場において、2026年の第1四半期から販売を開始する予定で、現地の多様な走行環境とユーザーニーズに対応すべく、大幅な進化を遂げています。

精悍「3連グリル」がカッコいい!
精悍「3連グリル」がカッコいい!

 ナバラは、オセアニア市場へ1986年に登場した1トンクラスの商用ピックアップトラックです。初代は、当時日本でも販売されていた「ダットサントラック」の9代目モデル(D21型)をベースにしたモデルでした。

 発売以来、仕事のパートナーとして、またロングドライブにおける信頼性の高い相棒として、オセアニア地域で長きにわたり支持されてきた実績を持ち、これまでに累計約50万台が販売されてきました。

 今回発表された新型ナバラは5代目。これまでの伝統を背景に、最新のデザイン要素、高効率なパワートレイン、そして進化した運転支援システムを組み合わせています。

 特に、オセアニアの厳しい走行条件に合わせて最適化された専用サスペンションを採用することで、どのような路面状況においても快適な乗り心地と高い操縦安定性を両立させているといいます。

 新型ナバラのエクステリアデザインは、日産が培ってきたピックアップトラックの歴史からインスピレーションを得ており、力強さと洗練された印象を融合させています。

 豪州仕様のボディサイズは、全長5320mm×全幅1930mm×全高1795mm、ホイールベース3130mm。4ドアレイアウトで乗車定員は5名です。

 フロントフェイスは、日産車の象徴であるVモーションをグリルデザインに取り込み、堂々とした存在感を表現。グリル上部には、オレンジの縁取りが施された三分割の開口部が設けられており、これは初代D21型デザインに対するオマージュとして、歴史的な繋がりを感じさせるディテールとなっています。

 D21型ダットサントラックをベースにした当時のSUV「テラノ」(初代)にも同様の3連グリルのディテールが施されていたことから、日本の古くからの日産ファンにもなじみ深いデザインといえます。

 日産のシニアデザインディレクター、ケン・リー氏は「新型ナバラの開発にあたり、40年近くの伝統を尊重しつつ、今日のオーストラリアのバイヤーにとって新鮮なものを作り出すことを目指しました」と語ります。

 またヘッドランプには特徴的なC字型のデザインが採用され、これがフロントグリルと一体感のあるシームレスなつながりを構築することで、単なる頑丈な作業車というだけでなく、先進的で洗練された印象を強めました。

 一方インテリアは、乗員にとって広々とした快適な移動空間を提供することを最優先に設計されました。

 メーター部には7インチのカラーTFTメーターを採用。インパネ中央には9インチの高機能インフォテインメントシステムを標準装備し、ワイヤレス接続によるApple CarPlayとAndroid Autoに対応し、スマートフォンとの連携が容易に行えます。

 パワーユニットは新開発された2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボ「4N16」型エンジンで、最高出力150kW(204ps)、最大トルク470Nmを発揮し、悪路の走行や重作業でも十分に対応します。トランスミッションは6速ATです。

 また燃費性能はWLTCモードで7.7L/100km(約13km/L)と優れた数値を達成しており、ピックアップトラックに求められる力強さを保ちながらも、経済的な運行を可能にしています。

 また、新たに採用されたEPS(電動パワーステアリング)は、車両の操縦性を向上させる上で重要な役割を果たしており、低速域での取り回しやすさと高速域での安定したハンドリングが両立され、ドライバーはより快適かつ正確な車両操作を行うことができるようになります。

 駆動方式は、走行状況に応じて駆動方式を自動的に切り替える先進の4WDシステムを搭載します。

 高速道路など舗装路での走行時には燃料消費を抑える2WD走行に切り替え、重い荷物の牽引が必要な場面や悪路走行時には自動で4WDへと切り替わることで、最適なトラクションと効率を確保します。

 さらに、標準装備される電子制御式ディファレンシャルロックと、オセアニア特有の過酷な走行環境に合わせて細かく調整されたサスペンションの組み合わせによって、車両の安定したコントロールを可能にします。

 このサスペンションチューニングは、砂利道、泥道、岩場など、多様な路面状況下でも優れた接地性と乗り心地を実現するために施され、ドライバーに高い安心感を提供します。

 さらに新型ナバラは、最新の先進運転支援システムが充実しています。

 先行車との車間距離を適切に保ちながら走行する「インテリジェント クルーズコントロール」や、車線の逸脱を検知してドライバーに警告する「LDW(車線逸脱警報)」などが採用され、長距離運転における疲労軽減と安全性の確保に寄与します。

 さらに、緊急時にハンドル操作をアシストし、危険を回避する「緊急車線維持支援システム」、道路上に設置された標識をカメラで認識し、制限速度を自動的に把握してドライバーに警告を与える「インテリジェントスピードリミッター」なども備えます。

 日産の公式リリース上では明示されていませんが、内外装の基本的なレイアウト・デザインや搭載エンジンなどから、アライアンスを組む三菱の「トライトン」と兄弟関係にあるモデルとみられます。

日本でも乗ってみたい新型ピックアップトラックが登場!
日本でも乗ってみたい新型ピックアップトラックが登場!

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 日産オセアニアのマネージングディレクター、アンドリュー・ハンバーストーン氏は、次のように話します。

「新型ナバラは、この地域のオーストラリアのドライバーがピックアップトラックに求めるものを体現しています。

 これは単なる進化ではありません。40年にわたる日産の経験、オーストラリアに関する深い洞察、そしてプレムカー(共同開発をおこなったエンジニアリング会社)が私たちの過酷な条件に合わせて特別に調整した独自のサスペンションキャリブレーションに基づいて構築されています」

 新型ナバラの投入により、オーストラリアおよびニュージーランドにおけるピックアップトラック市場での存在感を一層強固なものとし、伝統的な信頼性に裏打ちされたタフネスと、最新技術による利便性・安全性を両立させた新たなスタンダードを提示するとしています。

 なお新型ナバラの詳細や価格、仕様などは2026年第1四半期の販売開始が近づいた時点で改めて公開される予定です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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