トヨタ新型「コンパクトSUV」に注目! “11年ぶりに復活”の「ヤリスクロス」より少し大きい「スゴイ4WD」採用モデル! シートアレンジも魅力の「アーバンクルーザー」欧州仕様って?
トヨタ欧州法人が新型電動SUV「アーバンクルーザー」を、ポーランド・カトヴィツェで開催された「ニューモビリティ会議」で初公開しました。11年ぶりに復活した名称と、都市型SUVながらアウトドアにも対応する実用性の高さが注目を集めています。一体どのようなモデルなのでしょうか。
都市とアウトドアを両立するデザインとサイズ感
トヨタ欧州法人が2025年9月にポーランド・カトヴィツェで開かれた「ニューモビリティ会議」で、新型電動SUV「アーバンクルーザー」を披露しました。
欧州では約11年ぶりに復活する名称ということもあり、現地メディアや来場者の注目を一身に集めています。
近年、欧州連合(EU)が2035年の内燃機関車新車販売禁止に向けて議論を再活性化させるなど、電動化の流れが一段と強まるなかでの発表であったことも、その話題性に拍車をかけました。

アーバンクルーザーは、都市型でありながらアウトドアにも対応できるバランスのよさを追求したモデルとして位置づけられています。
2009年から2014年頃に販売されていた初代がBセグメントSUVのパイオニア的存在だったことを思えば、今回の復活は欧州市場におけるトヨタの戦略の象徴ともいえるでしょう。
新型は全長4285mm×全幅1800mm×全高1640mmと、国内でも人気の「ヤリスクロス」より一回り大きいサイズです。
外寸を抑えつつも後席の居住性にしっかり配慮しており、小型SUVにありがちな窮屈さを感じさせない広さを実現しています。
近年、家族連れや若いカップルを中心に「小さすぎないコンパクトSUV」への需要が高まっていることを踏まえると、このサイズ感は市場のニーズを的確に捉えたものといえます。
外観はワイドなスタンスとほどよい最低地上高、さらに樹脂製ガード類を組み合わせたことで、都会的な雰囲気の中にもタフさが感じられるデザインに仕上がっています。
電動SUVながらアウトドアユースを自然に連想させるスタイルは、近年欧州で人気が高まっている「EV × アクティブ」という潮流にもマッチしている印象です。
車内では、40:20:40分割可倒式の後席シートを採用し、一部グレードではスライド機構も備えています。
荷物の量や乗車人数に応じて細やかにアレンジできる点は、日常使いの利便性を左右する重要な要素です。
限られたボディサイズを最大限に活かした設計は、トヨタの得意とするパッケージング技術が存分に活かされています。
パワートレインは49kWhと61kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに加え、最高出力144馬力〜184馬力の3種類のモーターを組み合わせる構成です。
駆動方式もFWDだけでなく4WDを設定し、4WDモデルではダウンヒルアシストコントロールや「トレイルモード」を搭載しています。
このトレイルモードは空転した車輪を自動的に制御し、駆動を確保するための装置で、コンパクトSUVとは思えない走破性を実現しています。
アーバンクルーザーはトヨタの電動SUVの中で最も小型のモデルに位置づけられ、Bセグメント市場での競争力を強化するための戦略的な役割を担います。
欧州トヨタは2026年までにポーランド国内だけで10車種のBEV展開を目指しており、電動化シフトが加速する今、このモデルが果たす役割は決して小さくありません。
欧州におけるEV競争が激しさを増すなか、アーバンクルーザーがどこまで存在感を高めていくのか、今後の動向に注目が集まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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