新車98万円! 3人乗れる「新型トライク」に注文殺到&“即完売”も! 屋根の「ソーラーパネル」利用で“めちゃ長距離”走れる!「ミニカー登録」も可能な超便利マシン「新型スリールオータ」が凄い!
EVジェネシスが販売する3輪EVモビリティ新型「スリールオータ」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
3人乗れる「新型トライク」に注文殺到&“即完売”も!
2025年10月30日から11月9日まで開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」には、今後要注目のEVモデルが多数登場しましたが、会場でひと際注目されたのが、手軽に利用できる「3輪モビリティ」でしょう。
そんな3輪モビリティの中でも、EVジェネシスが展示した新型「3RUOTA(スリールオータ)」は、高性能な乗り物でありながら災害時にも活用できるとして、今後の活躍が期待されている一台です。

この新型スリールオータは、開発元のEVジェネシスによって2024年から実証実験が行われている3輪EV(電動)モビリティで、2025年8月1日に販売がスタートしました。
ボディサイズは全長2270mm×全幅1190mm×全高1570mmと非常にコンパクトで、軽自動車よりも小さなサイズを採用。
車体重量はボディの仕様によって異なりますが、左右ドアを省いたモデルでは、わずか206kgしかありません。
エクステリアは、丸目ライトを備えたクラシカルなデザインとなっており、ひと昔前の「オート三輪」を彷彿とさせるもの。
先述のように左右ドアの「あり/なし」は選択可能で、左右ドアなしだと「側車付き軽二輪車」登録となるため定員が3名、左右ドアありの場合は「ミニカー」登録となり、乗車定員は1名に変わります。
運転は、バイクのようなバーハンドルで操舵するタイプ。
メーター類はバーハンドル中央のディスプレイにまとめられており、誰でも使いやすいシンプルな設計です。
シート配置は、フロントに運転席があり、リアに2人が座れるベンチシートが設置されています(ミニカー登録時はリアシート使用不可)。
そして新型スリールオータの大きな特徴といえるのが、用途に応じてボディ構造のカスタムが可能という点でしょう。
モーターは「ノーマル」と、トルクを高めて登坂能力を引き上げた「ハイスペック」の2種類を設定。
どちらも最高速度は50km/hですが、加速時のパワフルさが異なります。
バッテリーには、「リン酸鉄リチウムイオン」「ナトリウムイオン」のほか、寒冷地向けの「セルフヒーターフィルム内蔵リン酸鉄リチウムイオン」の3種類を用意しています。
いずれも家庭用100Vコンセントで充電でき、6~8時間ほどでフル充電できるとのこと。
最大航続距離はバッテリーのタイプやサイズで変わりますが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのSサイズで最大50km、Lサイズだと最大180kmの走行が可能となっています。
さらに航続距離を長くしたい、または寒い地域で使用する、坂道が多い場所を多く走行したいなど希望の用途があれば、それに合わせて車体構造とともにバッテリーやモーターも個別に幅広いカスタムが可能です。
そのほかには、太陽電池ベンチャーのPXPが開発した「曲がる太陽電池」こと「ペロブスカイト太陽電池」をルーフに搭載しているモデルがあるのも特徴。
これは厚み約1mmという薄さにも関わらず高い発電効率を誇り、1日で蓄えた電力で約15~20kmの走行が可能だとされています。
ソーラーパネルは高性能なモデルへとアップグレードすることも可能で、さらに、ソーラーパネルで充電可能な90Ahの電配用バッテリーも用意されているので、災害などの緊急時には、電配用バッテリーで外部に電気を提供する電力支援を行うこともできます。
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このように、利便性に優れながらカスタム性も高い新型スリールオータ。
第1弾は30台限定で発売されましたが、税込み115万円という手ごろな価格も後押しになり、注文が殺到したため早々に完売。
追加生産された30台も残りわずかという状況だといいます。
さらに廉価な98万円のスタンダードモデルも発表され、ラインアップの拡大を図っていることから、今後の展開にも大きな期待が寄せられています。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。






























