28年ぶり復活! ダイハツ“新”「ミゼット」登場! 「1+2」の3人乗り仕様で“軽”より小さい「コンパクトボディ」採用 「ミゼットX」とは?

ダイハツは、2025年10月29日から11月9日にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」で、コンセプトカー「ミゼットX」を発表しました。どのような特徴を備えているのでしょうか。

「自転車のように気軽に使える」新コンセプトカー

 ダイハツは、2025年10月29日から11月9日にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」で、コンセプトカー「ミゼットX」を発表しました。

 ミゼットというモデル名は、1957年にダイハツが発売した軽自動車規格の三輪自動車、いわゆるオート三輪に由来します。

ダイハツ「ミゼットX」
ダイハツ「ミゼットX」

 同モデルは、その高い信頼性と実用性から個人商店などの零細事業者に支持され、人気を博しました。その後、オート三輪市場の縮小に伴い1972年に販売を終了しましたが、1996年4月には初代のコンセプトを継承した4輪モデルの「ミゼットII」として復活しました。ミゼットIIも初代と同様に小口配送などを主な用途とし、軽自動車の規格よりもあえて小さいボディサイズとすることで、狭い路地でも走行しやすい点が特徴でした。

 市販には至りませんでしたが、過去のモーターショーでは派生モデルも公開されています。1995年の東京モーターショーに出展された「ミゼットIII」は、荷物ではなく人を運ぶことを主眼に置いたモデルでした。フロントに1名、リアに2名が乗車できるレイアウトで、ドアが右側にフロント用、左側にリア用と変則的なスタイルを持っていました。

 さらに1997年の同ショーでは、ミゼットIIとIIIの要素を融合させたような「ミゼットIV」が登場。こちらはミゼットIIIと同じ1+2の3人乗りレイアウトを採用しつつ、左側に2枚のドアを備えていました。リアシートは跳ね上げることで荷室としても利用できる設計でしたが、残念ながらこちらも市販されることはありませんでした。

 今回、28年ぶりにその名が復活することになったミゼットXのボディサイズは、全長2200mm×全幅1295mm×全高1680mmととてもコンパクトで、自転車以上、軽自動車未満の扱いやすいサイズとされ、車両区分は軽自動車となっています。

 ホイールベースは1600mmと全長ギリギリまで取られており、乗車定員は1+2の3名仕様とされています。

 エクステリアに関しては、4輪モデルとなったミゼット2を現代的に解釈したようなスッキリとしつつも愛らしいデザインで、ドアには、乗り降りのしやすい前開き式を採用しているほか、ルーフにはレールが装備されています。
 
 インテリアは、狭い室内ながら1+2シートを効率的に配置し、自転車のように気軽に使えるよう、目線の高さや視界の広さを確保。ハンドルは異型のものが採用されています。

 また、パワートレインは、モーターのBEV(バッテリーEV)であることが明らかにされていますが、詳細は明かされていません。

 28年ぶりにモデル名が復活したミゼットだけに、今後どのような展開を迎えるのか注目したいところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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