1.6リッター“570馬力超え”エンジン搭載! 市販車最速の斬新「四駆スーパーカー」がスゴイ! “めちゃ高出力パワトレ”×空力追求した“流麗デザイン”採用! メルセデスAMG「ONE」って?
自動車産業は電動化の潮流の中で大きな変化を迎えています。その中で、メルセデスAMG「ONE」は、F1由来のハイブリッド技術を公道仕様に落とし込み、2024年10月にはニュルブルクリンク北コースで6分29秒090という市販車最速タイムを記録しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
小排気量ながら圧倒的なパワーを生み出す“市販車最速”モデル
近年、自動車産業は依然として電動化の波に揺れ動いています。世界的な環境規制強化や各メーカーのEV戦略の進展が注目されるなかで、ハイパーカーの分野では“内燃機関の到達点”を示す出来事が新たな形で示されました。

それが、メルセデスAMG「ONE」によるニュルブルクリンク北コースでの驚異的なラップ更新です。
2024年10月、同車は6分29秒090という新記録を樹立し、市販車として初めて6分30秒の壁を突破しました。
EV勢が台頭する現在でも、F1由来のハイブリッド技術を活かしたONEは、依然として圧倒的な存在感を放っています。
このモデルが特別視される理由は、単純な速度の追求だけではありません。2017年に「プロジェクト ワン」として初公開されて以来、ONEはF1のパワートレインを公道で使える形に落とし込むという、誰も達成したことのない開発目標に真正面から挑んできました。
2022年、ブランド55周年の節目に発表された市販仕様はわずか275台の限定生産で、そのすべてが即完売したことからも、ONEが単なるハイパーカーではなく“走る技術遺産”として扱われていることが分かります。
ボディは全長4756mm×全幅2010mm×全高1261mmという低くワイドなフォルムをもち、そこにF1の空力思想が濃厚に注ぎ込まれています。
走行モードに応じて作動する可動式フロントフラップや二段式リアウイング、大型エアアウトレットとルーフインテークなどは、すべて冷却効率とダウンフォースを最大化するためのものです。
見た目のインパクト以上に、それぞれが明確な機能を持ち、ニュルブルクリンクのような超高速サーキットでも安定した姿勢を維持することに貢献しています。
足元には前後異径の285/35ZR19(フロント)と335/30ZR20(リア)のタイヤを組み合わせ、鍛造された10本スポークホイールが軽量化と空力性能を両立。
インテリアに目を向けると、不要な装飾は徹底的に排除され、F1マシンのコクピットを思わせる実用本位の空間が広がっています。
独特の形状を持つステアリングホイールにはパドルシフトが備わり、視界に入るものすべてが走りのためだけに存在していることが伝わってきます。
とはいえ、ONEの核心はやはりパワートレインです。わずか1.6リッターのV6ターボエンジンが1万1000rpmまで吹け上がり、単体で574PSを発揮します。
これにフロント2基、リア2基の計4基のモーターが加わり、システム総出力は実に1063PS。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は352km/hと驚異的なスピードを記録しています。
くわえて800Vバッテリーを備えたプラグインハイブリッド仕様で、EVモードによる18.1kmの走行が可能である点も、現代らしい環境意識を反映しています。
トランスミッションには7速AMGスピードシフトが採用され、駆動方式は四輪駆動。サーキット走行だけでなく、一般道でも扱えるように緻密にチューニングされているのもONEならではです。
価格は275万ユーロ、当時のレートで約4億8000万円という高額ながら、その希少性と技術的価値を考えれば、完売は必然だったと言えるでしょう。
電動化競争がさらに進む2025年の今、メルセデスAMG ONEの存在は「内燃機関+電動化の融合」が到達し得たひとつの極致といえるでしょう。
ニュルブルクリンクでの新記録は、その技術的偉業と、ハイパーカーの未来に対するメルセデスAMGの回答を鮮烈に示す出来事だったのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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