カワサキ「“新”ストリートファイター」に熱視線! 若年層からは「やっぱりかっこいい」「個性的で好きな一台」との声も 新世代の“Z”「Z1100SE」とは
カワサキは2025年10月29日から11月9日にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」で、新型ストリートファイターネイキッド「Z1100 SE」を日本初公開しました。2026年2月の発売を予定しており、Zシリーズ伝統のスタイリングを受け継ぎながら、新しい電子制御技術と改良型エンジンを採用したモデルです。
大排気量Zの集大成として登場した「Z1100 SE」
カワサキは2025年10月29日から11月9日にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」で、新型ストリートファイターネイキッド「Z1100 SE」を日本初公開しました。
Z1100 SEは、2022年モデルまで販売されていた「Z1000」のデザイン思想を引き継ぎながら、最新世代のストリートファイターとして開発されたモデルです。

Zシリーズの伝統である「Sugomi(凄み)デザイン」を継承しつつ、現代的なテクノロジーを融合することで、ブランドとしての一貫性と進化を両立しているといいます。
また、2014年のZ1000から受け継がれるSugomiデザインは、「獲物を狙うクロヒョウ」をモチーフとした造形哲学をもとにしています。
Z1100 SEでもこのコンセプトを踏襲しており、ヘッドライトまわりにはZシリーズの象徴ともいえるシャープなデザインを採用し、低く構えたフロントフェイスが力強さを際立たせています。
さらに、タンクからテールにかけてのラインは流麗で、全体として動物が身構える瞬間のような迫力を感じさせる造形です。
加えて、Z1100 SEのパワートレインには、ニンジャ1100と共通の1100cc水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載しています。
このエンジンは、ETV(電子制御スロットルバルブ)や最適化されたECUセッティングを採用し、低〜中回転域でのレスポンスを改善しています。
足まわりには、高性能な前後サスペンションを採用し、街乗りからワインディングロードまで幅広い状況に対応しているといいます。
また、電子制御面では、多彩なライダーサポート機能が搭載されています。
さらに、制動装置にはカワサキ独自の電子制御システム「KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)」を搭載。ブレーキ圧を緻密に制御し、制動時の安定性を高めているといいます。
そのほか、コーナリング中の車体姿勢を統合的に制御する「KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)」や、滑りやすい路面でもトラクションを維持する「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」なども標準装備されています。
これらの機能は、ボッシュ製6軸IMU(慣性計測装置)を通じて作動し、ライダーの操作と車体挙動をリアルタイムで分析して制御を行います。
さらに、長距離走行に配慮したエレクトロニッククルーズコントロールも採用。これにより、高速道路での一定速度走行が容易になり、ツーリング時の疲労軽減にもつながります。
こうした電子制御技術の導入によって、Z1100 SEは単なる高出力モデルではなく、日常の走行シーンからスポーツライディングまで幅広く対応できる総合的な性能を備えています。
Zシリーズの伝統的な造形美を受け継ぎながらも、内部構造や制御技術の面では大幅な進化を遂げたZ1100 SE。従来モデルの延長ではなく、「Sugomiデザイン」を核とした新たな世代のZとして位置づけられる1台です。






















