スズキ斬新「“3列”コンパクトミニバン」がスゴイ! 全長4.2m×全幅1.7mの“ちょうどいいボディ”に「観音開きスライドドア」&“めちゃ広ッ車内空間”を採用! ラウンジのような「エアトライサー」って?

コンパクトミニバンが2025年11月の新車市場でも人気を集めています。その一方で、かつてスズキのコンセプトカー「エアトライサー」は扱いやすいサイズに、自由自在にレイアウトできる3列シートや大型ディスプレイなどのアイデアを詰め込んだ一台で、現代のライフスタイルに改めて響く存在といえるでしょう。

自由自在なシートアレンジで生まれる「移動するラウンジ」

 2025年11月の国内新車販売ランキングを見ると、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といったコンパクトミニバンが上位に並んでいることから、改めてこのジャンルへの注目度の高さがうかがえます。

 都市部での使いやすさや家族での移動の快適さを両立できることが、ユーザーにとっての大きな魅力となっているのです。

 こうした市場動向の中で、かつて披露されたスズキのコンセプトカー「エアトライサー」の仕様は、現代のライフスタイルにいまなお通じる魅力を持っています。

個性的なツートンカラーも目を惹くデザイン!
個性的なツートンカラーも目を惹くデザイン!

 エアトライサーは2015年の「東京モーターショー」でお披露目されたモデルで、5ナンバーサイズのコンパクトなボディに、斬新なアイデアを詰め込んだことが特徴です。

 全長4200mm×全幅1695mm×全高1815mmというサイズは、シエンタやフリードとほぼ同等ながら、都市部の狭い道路や駐車場でも扱いやすく、日常の利便性を重視した設計になっています。

 このモデルのコンセプトは「どこでも持ち運べるプライベートラウンジ」。移動時間そのものを快適でくつろげる空間に変える発想は、10年前としても非常に先進的でした。

 最大の特徴は、柔軟にレイアウト可能な3列シートです。1列目は運転席と助手席、2列目は独立型シート、3列目はベンチシートという構成ですが、特に2列目のシートはレール上で自由に前後や角度を調整できるため、用途に応じたさまざまな空間づくりが可能です。

 たとえば、2列目のシートをコの字型に並べれば、まるで自宅のリビングのような空間が生まれ、家族や友人とゆったり過ごすことができます。

 さらに、対面式に配置することで、移動中も自然に会話が生まれるため、長距離のドライブでも車内が単なる移動手段ではなくコミュニケーションの場として機能します。

 車内の快適性はシートだけに留まりません。Bピラーから天井にかけて設置された大型ディスプレイは、スマートフォンやタブレットと連携して音楽や映像を楽しむことができ、個人利用だけでなくグループでの利用にも対応しています。

 加えて、助手席側のスライドドアは観音開きとなっており、Bピラーレス構造と合わせて広々とした乗降空間を実現。大型ガラスルーフの採用により、車内は自然光が差し込み明るく開放的です。

 外観もまた、独特の個性を放っています。スクエアなボディラインにウォームシルバーと赤のツートンカラーを組み合わせたデザインは、コンパクトカーでありながら存在感があり、近未来的な印象を与えます。

 従来のミニバンやコンパクトカーにはない遊び心とスタイリッシュさが同居しているのです。

 メカニズム面でも、エアトライサーは夢のコンセプトカーにとどまらない現実的な魅力を備えています。

 1.4リッター直列4気筒デュアルジェットエンジンとハイブリッドシステムを搭載し、5速AGS(オートギヤシフト)と電子制御4WD「ALLGRIP」を組み合わせることで、環境性能と走破性の両立を実現しました。

 これにより、都市部での快適な移動だけでなく、郊外や悪路でのドライブにも対応できる仕様になっています。

 残念ながら、エアトライサーは市販化には至っていません。しかし、コロナ禍以降、個々の空間やプライベートな時間を重視するライフスタイルが広がった今、この「移動するプライベートラウンジ」という発想は、再評価に値するものです。

 実際、2025年に入ってからも、コンパクトミニバン市場では、シエンタやフリードをはじめとする多彩なシートアレンジを持つモデルへの関心が高まっており、エアトライサーのアイデアは十分に現代のニーズと親和性があります。

※ ※ ※

 都市部での機動性、家族や友人との快適なコミュニケーション、そして移動中のエンターテインメント。

 これらを同時に満たすコンセプトカーとしてのエアトライサーは、実用化されれば新しいクルマの価値観を提示する存在になり得ることでしょう。

 今後の自動車開発においても、こうした「移動空間の自由度」に注目が集まることは間違いありません。

 エアトライサーが描いた未来像は、未だに色褪せず、多くのユーザーに夢を見せ続けています。

【画像】超いいじゃん! これがスズキ斬新「“3列”コンパクトミニバン」です!(24枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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