トヨタの「“超小型”3列・4人乗りコンパクトカー」に注目! 衝撃的な「斬新“ひし形”レイアウト」で2019年「上海ショー」に発表! 大口顔も精悍な“若者向けモデル”「ロンバス」コンセプトがスゴい

今年の「ジャパンモビリティショー2025」も期待のショーカーが多数登場し話題を集めましたが、過去のモーターショーでも様々なコンセプトカーなどが現れ、大きく注目されています。トヨタの「ロンバス」もその1台といえるでしょう。どのようなクルマなのでしょうか。

ズバリ“ひし形”を名乗る「超小型車」の狙いとは

 2025年10月29日から11月9日まで開催された「ジャパンモビリティショー2025」では、さまざまなショーカーが登場し、大いに注目を集めました。

 同様に、これまでも世界中で開催されたモーターショーなどでは数多くの市販予定車や画期的なコンセプトカーなどが現れ、話題を呼びましたが、トヨタが発表した「RHOMBUS(ロンバス)」もいまなお記憶に残る斬新な1台といえるでしょう。

個性的過ぎるマスクもスゴい「RHOMBUS(ロンバス)」とは
個性的過ぎるマスクもスゴい「RHOMBUS(ロンバス)」とは

 ロンバスが初披露されたのは、2019年4月に開催された「上海国際モーターショー」です。

 開発を手掛けたのは、トヨタの中国における研究開発拠点であるトヨタ自動車研究開発センター(TMEC)。都市部での短距離移動を想定し、個性と利便性を両立するモビリティとして提案されたモデルでした。

 当時トヨタは、このモデルを「中国の“90後(1990年以降生まれ)”と呼ばれる若者層の価値観やライフスタイルに合わせて開発した小型BEV(バッテリーEV:電気自動車)のコンセプトカー」と説明していました。

 エクステリアは、車名の「rhombus(ひし形)」が示すとおり、上から見るとひし形を思わせる独創的なキャビン形状が特徴です。

 ボディサイズなどは明らかにされていませんが、過去にトヨタが発売していた「iQ」のような超小型サイズほどではないものの、かなりコンパクトなクルマなのは間違いないでしょう。

 またエッジの効いたボディラインや、立体的なフロントバンパー、特徴的なヘッドライト/リアライトなど、随所に未来的な造形が盛り込まれています。

 ノーズからキャビンへと流れるようにつながる面構成も印象的で、次世代モビリティの世界観を強く感じさせます。

 ボディカラーはメタリックブルー。細部には光るアクセントラインが配され、夜間の存在感を高めています。

 見どころであるシートレイアウトは、運転席を中央に配置し、その後方に3人が座る「1+2+1」構成の4人乗りです。

 これにより、乗員全員が視界を確保しやすく快適に過ごせる新しい室内空間を提案しています。

 インテリアには、航空機の操縦桿を思わせるヨーク型ハンドルを採用。ドライバー正面には大型のフラットパネルを配置し、物理スイッチ類を極力排したミニマルな設計です。

 広々とした左右空間と開放的な視界によって、未来志向のコクピットを実現しています。

 パワートレインについては、BEVであることのみが明らかにされており、モーター出力やバッテリー容量、駆動方式、航続距離などの詳細は公表されていません。

※ ※ ※

 中国は、世界でも屈指のBEV普及率を誇る市場です。

 トヨタは「bZ4X」「bZ3」「bZ3X」「bZ5」に続き、2025年4月には新型モデル「bZ7」を発表。レクサスブランドからも「UX」「RZ」に続く新型モデル「ES」を発表するなど、BEVのラインアップを一段と強化しています。

 2025年11月現在、このRHOMBUSに関しては、市販モデルにデザインやアイディアが直接反映された事例は確認できていません。

 しかし中国の若い世代の感性に寄り添い、新しい発想をかたちにしたという点で、意味のあるコンセプトカーであるのは間違いないでしょう。

 RHOMBUSで示された未来志向のデザインやパッケージは何らかのかたちで具現化されていくはずで、今後のトヨタの動向に注目です。

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Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎

お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」

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