“10年ぶり全面刷新”のトヨタ新型「ハイラックス」初公開! パワフルな「2.8ディーゼル」&「ハイブリッド」設定! 精悍顔に進化した“最強ピックアップ”欧州登場へ
欧州トヨタは2025年11月10日、ピックアップトラックの新型「ハイラックス」を欧州で初公開しました。9代目となる新型では、初のBEVモデルをはじめ、48Vマイルドハイブリッドや従来の内燃エンジンモデルを設定しています。
9代目は多彩なパワートレインをラインナップ
欧州トヨタは2025年11月11日、ピックアップトラックの新型「ハイラックス」を欧州で初公開しました。
今回の9代目モデルは、トヨタの「マルチパスウェイ」哲学に基づき、BEV(バッテリーEV)、48Vマイルドハイブリッド、そしてディーゼルやガソリンエンジンを含む多様なパワートレインを展開します。

ハイラックスは、世界195か国以上で累計2800万台以上を販売してきたトヨタのグローバルピックアップトラックです。9代目となる新型は、「タフ&アジャイル(Tough and Agile)」をテーマに開発され、外観から走行性能、そして電動化技術まで全面的に進化を遂げています。
前世代の8代目ハイラックスは2015年に発表されており、欧州市場では10年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
まず注目されるのは、シリーズ初となるBEV(バッテリーEV)モデルです。59.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、前後のeアクスルによる常時全輪駆動を採用します。最大トルクはフロントで205Nm、リアで268.6Nmを発生します。
WLTPモードでの航続距離は約240kmを目標としており、最大積載量715kg、牽引能力は1600kgを確保。従来のボディオンフレーム構造を維持しながら、電動パワートレインでも高い耐久性と悪路走破性を実現しました。
また、新開発の48Vマイルドハイブリッド仕様「ハイラックス・ハイブリッド48V」も登場します。48Vリチウムイオンバッテリーと電動モーター/ジェネレーター、DC-DCコンバーターで構成されるシステムが、2.8リッターディーゼルエンジンをアシスト。滑らかで静粛な発進を可能にし、オフロード走行時の制御性能も向上しています。
モーターはエンジン上部に配置され、最大700mmの渡河能力を維持。積載1トン、牽引3.5トンの能力を備え、過酷な環境下でも十分な実用性を発揮します。
さらに、トヨタは欧州東部を中心にディーゼルおよびガソリンエンジンモデルも継続投入します。従来の2.4リッターディーゼルに代わり、より高出力な2.8リッターを採用。これにより、地域ごとの環境やインフラに合わせた最適な動力選択を可能にしています。
デザインは、より力強く俊敏な印象へ刷新。フロントフェイスには細身のヘッドライトとクラシックな「TOYOTA」ロゴを配した新デザインを採用し、BEV仕様ではグリルレスのエアロフォルムが与えられています。全モデルに新しいリアデッキステップとサイドステップを標準装備し、使い勝手を高めています。
インテリアでは、「ランドクルーザー(日本名:ランドクルーザー250)」にも通じる水平方向のデザインを採用。12.3インチのフルデジタルメーターとセンターディスプレイを備え、最新のインフォテインメントシステムと「MyToyota」アプリによるコネクテッド機能を搭載します。スマートフォンのワイヤレス充電や後席USBポートも設置され、快適性と利便性を向上させています。
安全装備では「Toyota T-Mate」パッケージを拡充。低速加速抑制機能やプロアクティブドライビングアシスト、緊急運転停止システムなどが追加され、ブラインドスポットモニターやドライバーモニターカメラも新採用されています。OTA(無線通信)によるソフトウェア更新にも対応しました。
市場導入は、まずBEVモデルが2025年12月に欧州で発売予定。続いて48Vハイブリッドや内燃エンジンモデルが順次投入されます。さらに、水素燃料電池(FCEV)仕様も2028年に導入が予定されており、トヨタのクリーンモビリティ戦略の一翼を担うモデルとなります。
Writer: くるまのニュース編集部
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