「次期エスティマ」なトヨタの「“タマゴ型”ミニバン」に反響あり! ぐるぐる回る斬新シート×ピラーレスドア採用! 「市販化希望!」の声もある「ファイン コンフォート ライド」とは!
「東京モーターショー2017」でトヨタが公開した「ファインコンフォートライド」は、水素燃料と快適性を融合したコンセプトカーです。発表から年月を経た現在も、登場を期待する声が聞かれます。
ぐるぐる回る斬新シート×ピラーレスドア採用!
2025年10月29日(一般公開は31日)から「ジャパンモビリティショー2025」が開催され、多くのコンセプトカーや新型車が展示されて盛り上がりを見せています。
そんなジャパンモビリティショーの前身である「東京モーターショー」では、2017年にトヨタが「Fine-Comfort Ride(ファインコンフォートライド)」を披露し、話題となりました。

未来の高級車像として大きな注目を集めたコンセプトカーで、水素燃料を活用した先進的な設計と、快適性を徹底的に追求した室内空間が来場者の関心を集め、発表から年月が経過した現在でも、多くのユーザーの間で語り継がれる存在となっています。
一体どのようなモデルだったのでしょうか。
ファインコンフォートライドは、燃料電池自動車(FCV)技術を中核に据え、「プレミアムサルーンの新しいかたち」を提案するモデルとして位置づけられました。
特に、流れるようなワンモーションフォルムは、かつて「天才タマゴ」をキャッチコピーとしれた初代「エスティマ」を彷彿とさせるなど、多くの来場者の記憶に強く残るものとなりました。
ボディサイズは全長4830mm×全幅1950mm×全高1650mm、ホイールベースは3450mmという堂々たるもの。
エクステリアでは、空力性能と居住性を両立させた独自の造形が際立っています。車体中央部を最も幅広く取り、後方に向かって絞り込む「ダイヤモンド型キャビン」と呼ばれる形状が特徴で、これは2列目シートの快適性を確保しながら走行時の空気抵抗を抑えるという設計思想に基づいています。
インテリアは「wearing comfort(快適さに包まれる)」というコンセプトのもと、6席すべてに独立したキャプテンシートが採用されました。各シートは回転・スライドが可能となっており、乗員同士が向き合うことで車内をコミュニケーションの場として活用することもできます。
さらに、Bピラーレス構造による大開口スライドドアが、優れた乗降性と開放感の両立に貢献しています。
パワートレインには水素を利用した燃料電池が搭載され、各車輪にはモーターを内蔵するインホイールモーター方式が採用されました。この構造により、従来のエンジンや駆動系に必要だったスペースが不要となり、広々とした室内空間と柔軟なデザイン設計が可能となっています。
性能面においても、約3分間の水素充填で約1000km(JC08モード)という長い航続距離を目指すなど、次世代モビリティとしての高い可能性を示しました。
そんなファインコンフォートライドについて、ネット上では今なお「いま見てもカッコイイ」といった声が寄せられるなど、その流麗なフォルムや未来感のあるデザインに対する評価は根強く残っています。
また、「復活しないかなあ」「次期エスティマとして市販化してほしい」「早くエスティマを出してください」といったコメントも見受けられ、特に初代エスティマを思わせるスタイリングに対して、往年のファンから復活を望む声が多く上がっています。
そのほかにも、「Lサイズミニバンは欲しい。トヨタが良い! だけどアルファードほどの威圧感がない方が良い。全高は低くて安定性が欲しい。という人にピッタリ」という声もあり、現在のトヨタラインナップの隙間を埋めるモデルとして、ファインコンフォートライドのようなモデルが必要とされているのかもしれません。
現実には、エスティマは2019年に生産を終了しており、ファインコンフォートライドの市販化も現在まで実現されていません。
それでも、コンセプトモデルとしての役割を終えた今もなお、その設計思想は次世代モビリティの方向性を示す一例として注目され続けています。
今後のトヨタにおける電動化戦略や車両開発の中で、こうした先進的な思想がどのように具体化されていくのか、ファンの期待とともに引き続き関心が集まっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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