ダイハツ新「軽ワゴン」世界初公開! 往年の「ムーヴコンテ」風“カクカクデザイン”&「両側スライドドア」採用! 車中泊で役立つ「画期的システム」も搭載! “20%以上”の燃費向上にも期待の「K-VISION」って?
ダイハツは「ジャパンモビリティショー2025」にて、軽自動車初のストロングハイブリッドを搭載した「K-VISION」を世界初公開しました。SNSでは「新型ムーヴコンテか」などと噂されるこの次世代軽ワゴンは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
軽自動車の新基準を提案
ダイハツは「ジャパンモビリティショー2025」において、次世代軽ワゴン「K-VISION(ケイ・ビジョン)」を世界初公開しました。
このモデルは、軽自動車として初めてストロングハイブリッドを搭載し、充電不要でありながら電動車の魅力を実現する「軽自動車の新スタンダード」を提案するコンセプトカーです。

「みんなの次世代軽自動車」をキーワードに、将来の電動化を見据えた次世代DNGAプラットフォームを採用。さらに、ロッキーHEVで好評を博した「e-SMART HYBRID」を軽量・小型化して搭載しています。
エクステリアは、シンプルでクリーンな印象を与える角ばったボディスタイルが特徴です。
スクエア型のLEDデイライトや、Aピラーをブラックアウトした「フローティングルーフ」デザインを採用しています。
四角形をモチーフとしたデザインは、かつての名車「ムーヴコンテ」を彷彿とさせます。また、利便性を重視し、乗降性に優れた両側スライドドアを備えています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mmと、全高においては同社の「タント」(約1750mm)と「ムーヴ」(約1650mm)の中間に位置しています。なおホイールベース2460mmの4人乗りレイアウトです。
インテリアはモダンなライトグレーを基調とし、上質かつ開放感のある空間に仕上げられています。センターには約10インチのインフォテインメントスクリーンを配置し、メーターにも液晶ディスプレイを採用。シンプルで直感的な操作性を追求しています。
特徴的な機能として、車中泊の際や災害時に燃料が満タンの状態で400Wの外部電源を使用した場合、約4日分の電力を供給できる外部給電機能を備えています。
パワートレインには、軽自動車用に新開発された「e-SMART HYBRID」を搭載。660ccの発電専用エンジンとモーターを組み合わせたシリーズ式ハイブリッドシステムで、100%モーター駆動を実現します。
これにより、従来のパワートレインと比べて約20%以上の燃費向上が見込まれ、充電不要でありながらBEV(電気自動車)のような力強い走行フィーリングを提供します。
会場やSNSでは、「これ、新型ムーヴコンテかな」「コンテ風デザインだね」「カクカクシカジカ復活!」といった反響が相次ぎました。
メディアからも「軽自動車初のストロングハイブリッド」として高い評価を受け、「最強の軽自動車になる可能性」といった好意的な声が寄せられています。
特に、スライドドアとバッテリー搭載を両立させたパッケージングが技術的成果として注目されています。
K-VISIONがどのモデルの次期型となるかについて、担当者は「特定のモデルを意識したデザインではない」と説明していますが、その特徴からはいくつかの可能性が考えられます。
ひとつは「次期タント説」です。現行タントは2026年後半にフルモデルチェンジが予想されており、スライドドアとストロングハイブリッドの両立というK-VISIONの特徴は、その方向性と一致します。
もうひとつは、2025年に新型ムーヴが発売されたばかりであることから、かつてのムーヴコンテのような「新型ムーヴ派生車説」です。
軽スーパーハイトワゴン市場では、ホンダ「N-BOX」やスズキ「スペーシア」などが競合しています。
K-VISIONが市販化されれば、ガソリン車やマイルドハイブリッドが主流の中で、唯一の「ストロングハイブリッド」として存在感を放つことになるでしょう。
また、約4日分の大容量外部給電機能も大きなアドバンテージとなります。一方で、ストロングハイブリッド化による価格上昇が課題となる可能性もあります。
なお、ダイハツ関係者は「そう遠くない時期に発表できる」とコメントしており、2026年後半から2027年にかけての市販化が有力視されています。今後の続報に期待が高まります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。










































